見出し画像

靄の中の光の方

皆様、体調は崩されておりませんでしょうか。
想像通りの気温差。
それだけでね、自律神経がやられているのは間違いないので。
ちょっと寒気がするなぁとかはすぐに暖めてくださいな。
目に見えないレベルで免疫力とか下がっていたりするらしいし。

すっかし、街はクリスマスモードでございまして。
僕もですね、渋谷の青の洞窟にこっそり一人で参りまして。
すっげぇなぁ。イルミネーションって。
あれをデザインしている人もいるんだよなぁと考えたりして。
あれはいつまでなんだろう。
日本はクリスマスが過ぎた途端、年末モードになるわけです。
でも海外のクリスマスソングはアンドハッピーニューイヤーが多くてさ。
まぁ、セットなんだろうなぁって。
一週間しか違わないんだもんね。
クリスマスも、年の瀬も、正月も、全部あるっていうのは珍しいのかな。

正月映画という言葉をすっかり聞かなくなった。
そういう文化があったのです。
「男はつらいよ」と「釣りバカ日誌」の松竹同時上映。
初詣してお年始回りして、正月映画でも行くべみたいな。
そんな感じのがあったんですよ。確かに。あったはず。
クリスマスぐらいから公開する映画とかはそんな感じで言われてた。
ハリウッド作品でも、正月映画はこれで決まり!みたいな。
まぁ、正月なんかどこも開いていなくて映画館と神社ぐらいしか行くところがなかったというのもあるけれど。
あとコマ劇場とかでね、新春ショーがやってたのかな。行ったことないけどさ。
こういう恒例のやつっていうのは習慣化するので大事だと思います。

フェスとかはさ、もう恒例になってきている。
毎年のアレっていう感じ。
映画の場合、毎年同じ時期に公開するのはすごく大変なことだと思う。
それが出来るっていうのはやっぱり商業映画ぐらいのもので、更にその中でそれが出来る監督は限られているのだろうし。
数年に一本しか公開できない監督の方が圧倒的に多いわけで。
そういうサイクルを創れるのはきっと才能なのかな。
創作というのは、毎年できるとかそういう種類のものじゃないわけだけど。
それが出来る人っていうのがいるのだから。
それはやっぱり才能だなって思う。
もちろん、ある一定の人気が出るという計算が立つという意味も含めて。

そしてそれはきっと個人の才能ではなくて。
チームの才能だったりするのだろうなぁと思う。
思えば劇団でも公演しながら次回公演のことで動いていた。
場合によっては次々回公演のことまでは検討していた。
目の前のことをやりながら同時にその次のことも検討する。
それはクリエイティブというよりも、わりと事務製作の部分で。
そういう指揮がとれる人がいるチームじゃないと難しい。
というか、不可能なはずだ。
完成した頃にはすでに次の作品のロケ地候補が決まっていないと厳しいはずだもんね。

明日、何が起きるかわからないような。
そんな時代に突入したような感覚があってさ。コロナの頃からさ。
それは東日本大震災や、9.11の同時多発テロの頃も感じたことだけれど。
そういう時は難しいだろうなぁって思う。
まぁ、明日なんか常に何が起きるかわからないんだけれどさ。

僕には恒例はあるのかな。
なんとなく正月にやることは毎年決まっているか。
それ以外は毎年微妙に違ってる。
そりゃそうだ、その時々でなんらかの企画に関わっていたのだから。
今年はどうなることやら。
どうにもならないかもだけれど。

ただただ時代の風を浴び続けて。
目を瞑らないように注意している。
まだまだざわつきは終わらない。
綱渡りだよなぁという恐怖がときどき背筋をかけていく。

座りの悪さを感じる。
靄の中にもうすぐ光が見えるような気がしているのだけれど。


映画『演者』
企画 監督 脚本 小野寺隆一
音楽 吉田トオル
題字 豊田利晃

「嘘ばかりの世界」だ
  「ほんとう」はどこにある

【次回上映館】
未定

出演
藤井菜魚子 河原幸子 広田あきほ
中野圭 織田稚成 金子透
安藤聖 樋口真衣
大多和麦 西本早輝 小野寺隆一

撮影 橋本篤志 照明 鈴木馨悟
録音 高島良太 絵画 宮大也
スチール 砂田耕希
制作応援 素材提供 佐久間孝
製作・宣伝・配給 うずめき

【あらすじ】
昭和20年春、終戦直前のとある村。嶋田家に嫁いだ3人の女たち。
血の繋がらない義理の三姉妹は男たちが戦時不在の家を守り続けている。

家長であるはずの長男の嫁、智恵は気を病んでいた。
三男の嫁、恵美は義姉を気遣う日々を送っている。
次男の嫁、陽子は智恵がおかしくなったふりをしているのではと疑っていた。

やがて魔物が再び女たちの前に現れる。
世界は反転して、演技は見抜かれる。

◆終映◆
・2023年11月18日(土)~24日(金)
ユーロスペース(東京・渋谷)

◆終映(特別限定先行上映)◆
・2023年4月15日(土)16日(日)※限定2日間
シアターセブン(大阪・十三)
・2023年4月15日(土)18日(火)21日(金)※限定3日間
名古屋シネマテーク(愛知・名古屋今池)
・2023年3月25日(土)~31日(金) ※限定1週間
K'sシネマ (東京・新宿)

投げ銭は全て「演者」映画化計画に使用させていただきます。