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技術の継承 5/20

数百年続いた技術、その歴史が消えますよって話を聞く。
社会の教科書で習ったそれも何の解決にも至らずにおわっていく、その事象に、もう心を動かすのはちょっと違うかなと思い始めていた。
ツバルという海に沈んでいくはずの国よりもさきに日本の方がどんどんどんどん息苦しく。
すでに消えゆくそれらを見守って一体どうするというのだろう。
待っているのは、技術、再発見なのか。
3Dプリンタでは生みだせないぬくもりなのか。
技術を継承せねばならない、とおもったのは誰だったのか。
一体何のために。

そういうのが「面白いね」っていう、よくわからない盛り上げられ方していくべきなのか。

盛り上がって、例えば弟子がみつかって、そこそこ売り上げも出る何かになる、それで?と。
広報や地元や、テレビがくるたびに案内して、はなして、世界でもちょっと注目浴びて。
めでたしめでし?まさか。

その想像の先に、わたしは、それの何が面白いんだろうか、よくわからないモヤのなかにほおりこまれる。

人の人生の妙とはそこにはない、技術は科学の進化でいくらでも向上していく、問題は、その手仕事に向かうその人の心意気や半生の面白さが知りたいわけで。

でも深夜に家についていって何も分かるわけじゃない、深堀りできないならそれくらいの潔さが
何でもなさそうにみえるおじいさんが実はすごい技術の持ち主、っていうくらいのほうが、私が手にしてウェブ読みするには、きっとちょうどいいストーリーなのかもしれない。

工夫が必要だよ。

継承が不要なのか、必要なのか。それも一度は見極めてみないと。

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