見出し画像

2023.11 北陸の旅【1日目】

少し前に自己紹介の記事を書き「さぁ、次は何を書こうか…」と考えてみました。

自己紹介の記事にも書きましたが、私は歴史(特に戦国時代)と旅が好きです。せっかくなので、まずはそれに関する記事にしようと思い、昨年11月の4連休で富山・石川を訪れた旅について書いていきます。

と、その前に。
まず、私の旅の基本的なスタイルをご紹介します。


移動は公共交通機関

運転免許は持っていますが、車を持っていないし、運転は疲れるので、基本的には電車やバスを利用します。飛行機や新幹線は勿論、有料特急なども利用しません。亀のごとく、鈍行オンリーでのんびり進んでいきます。

宿泊の予約はしない

予約という行為が苦手であり、好きではありません。その時間、その場所にいなければならないという感覚が駄目です。なので、基本的にはホテルや旅館には泊まりません。専らネットカフェでいびきをかいています。

便利なものに頼らない

最近ではスマホひとつあれば
・地図
・カメラ
・宿や乗り物の予約
・時刻表

などなど、正直旅先で必要なものは事足ります。あれだけ小さな端末ひとつでなんでも出来てしまうのはとても便利。しかし、裏を返せばスマホが無くなってしまったらなにも出来なくなる、という事。便利さはリスクでもあるのです。それと、私は旅をする能力を鍛えたい、という面もあります。

そこで私は、旅の前に電車の時刻表を用意し、鉄道地図で道程を確認。目的地は大まかに見繕い、詳細な地図は現地の観光案内所などで調達。分からなければ案内所の職員さんに聞けば大抵の事は教えてくれます。

スマホに比べればお金も時間も手間もかかります。しかし、その不便さが旅のスパイスになるんですね。昔はみんな、こんな風にして旅をしていたんだろうなぁと感慨にふける事もしばしば。アナログな旅だからこそ味わえるものもあると思っています。

だからと言って、それが正しい!と言い張るつもりは毛頭ありません。所詮旅などというものは自己満足ですから、自分の好きなように旅することが一番だと思います。そういう意味では私の場合、一人旅以外は考えられなさそうです。




前置きが長くなりましたが、ここからは旅の様子を書き綴っていきます。

今回は富山・石川を巡る3泊4日の旅。
目的は「海に浮かぶ山脈」と「加賀百万石の祖」を拝むこと。
果たしてどんな珍道中になるのやら…。

11/22 12:08 退勤
その日は仕事でしたが半日休暇を使い、会社から直接旅へと向かいました。本日の目的地は新潟県の直江津なおえつ駅。翌日から本格的な目的地探訪になるので、本日はなるべく距離を稼いでおく1日になります。

まずは最寄駅から新宿駅まで電車で向かいます。

11/22 13:43 新宿駅 着
新宿駅は相変わらずの迷路かつ人も多く辟易としてしまいます。ここから高崎線に乗って高崎駅へ向かいます。出発時刻まで40分程あるのでお手洗いはキチンと済ませます。汚い話ですが、移動の前には必ずお手洗いに行くのが旅の鉄則です。

そのお手洗いでの1枚。

さすがTOKYO

各個室にこんな液晶画面が付いているようです。満室になると何やら急かされているようで落ち着きません。大都会のトイレは世知辛いですね…。ちなみにこの写真が今回の旅で撮った、記念すべき1枚目の写真です。掴みはバッチリ!

11/22 14:20 新宿駅 発
定刻通り出発しましたが、やはり人が多いので座れません。そのうえ50Lのバックパックでの旅なので、前に抱えるのも大変。網棚に乗せて一息ついたところでアナウンスが。

「この列車の前より5両は途中、〇〇駅で切り離されます」

列車内には、その車両が何両目なのか表記されている札が貼られており、それを見ると、どうやらここは切り離される車両のようでした。気を付けて聞いていたから良かったものの、聞き逃していたら置いてけぼりを食らうところでした。

とはいえ切り離しのある駅はだいぶ先。さて、後ろの車両に移動するか…と思ったのも束の間。そうだった、結構な混み具合のうえ、でかい荷物があるんだった。無理に進んだら顰蹙を買いそうです。

そんなこんなで、駅に停車するごとに降りては隣の車両に乗り、また降りては乗り…を繰り返し、無事に安全地帯にたどり着きました。その間に少しずつ混雑も解消され、上尾駅を過ぎたくらいで座ることが出来ました。ようやく人心地です。熊谷駅からはボックスシートを独り占め出来るくらいには空いていたので、遠慮なく座ります。ようやく列車旅らしくなってきました。

11/22 16:04 高崎駅 着
高崎駅に到着したときは「こんなだったけ?」と感じました。
実は数年前、群馬県に住んでいたことがあり、高崎駅にも何度か降りていたはず。しかし、なかなか記憶と一致しません。ホームから階段を上がったところにNewDaysか何か、コンビニがあって「あ~こんなのあったなぁ」となり、トイレに続くスロープの所で「そうそう、こんなだったな」と記憶が蘇りました。なんだかトイレの話ばっかりですね。スミマセン。

11/22 16:34 高崎駅 発
ここからは上越線に乗って終点の水上みなかみ駅まで。田舎に来ると見かけるボタン式の開閉ドア。ボタン式ならまだ可愛いもので、本当に辺境まで行くと完全な手動になる所もまだあります。味があるので、私は手動の列車、好きです。開けたら閉めるのがマナー…というよりエチケット。特にこれから向かう日本海側は寒いですから、北国の人はキチンと閉める人が多い印象です。

辺りも随分と暗くなり、旅の楽しみである車窓からの景色もひとまず見納めです。途中、真田ゆかりの地・沼田も通過しました。今回は立ち寄れませんが、またゆっくりと訪れてみたいです。駅のホームに揺れる六連銭むつれんせんののぼりに別れを告げ、夕闇の中を北上していきます。

11/22 17:35 水上駅 着
水上駅から先、長岡駅方面は交通系ICが使えないとのこと。高崎駅から交通系ICを使用してここまで来ていたので、忙しなく一度改札を出て、切符を買いなおして再び入場しました。勿論、その間に手早くお手洗いも済ませております。ぬかりなし。

車両は都内を走っていると言われても違和感のないくらい綺麗でした。途中、車掌さんがやってきて切符の検札がありました。今の時代でもあるんだ!と少しばかり感動。無論、パンチ式ではなくスタンプでしたが、それでもなんだかレアな体験をした気分です。きっと交通系ICが使えない事に気づかないまま乗り換えてしまう人もいるでしょうから、その確認の意味もあるのでしょう。

検札でスタンプを押してもらった切符

水上駅からは終点の長岡駅までは行かず、途中六日町むいかまち駅で乗り換えです。長岡駅まで出ても直江津駅にはつながるのですが、鉄道地図を見ると、ショートカットをするように「ほくほく線」という路線が走っているようです。名前も可愛いし、私鉄っぽいので、きっとローカル色溢れる列車であろうと、この路線を使うことにしました。

11/22 19:10 六日町駅 着
11/22 19:15 六日町駅 発

ほくほく線に乗るうえでひとつ、不安がありました。
それは乗り換え時間がたったの5分しかない事。水上駅で購入した切符は六日町駅までの料金なので、本来であれば六日町駅から直江津駅までの切符を新たに買う必要があるように思います。列車の切符とか支払いの仕組みはそこまで詳しくないので、果たしてこの手にある切符で、そのまま乗り換えていいものか…。乗り換えまでの時間が充分に確保出来れば、水上駅でそうしたように、一度改札から出て切符を買いなおせばいいのですが、今回はそれも厳しそう。

少々迷いましたが、ここは賭けに出てみることに。ちょうど直江津駅は終点で大きな駅なので駅員さんもいるだろうし、事情を説明して差額を支払えば問題ないはず。目的地が無人駅だったら悲惨でしたでしょうが、今回はきっとなんとかなるでしょう。

ほくほく線は絵にかいたようなローカル線でした。

ワンマン1両!とってもコンパクト

いいですよね、この感じ。最近の列車は綺麗ですが、やはり少し昔のデザインの方が好みです。決して鉄道オタクではありませんが、旅先で色々な列車に乗っていると自然と自分の好みが分かってきます。

車内には旅行者らしき人物は私くらいで、あとは会社帰りの方や学生さんなど、地元の方々ばかりのようです。隣に子連れの夫婦が座っていたのですが、その子供(5、6歳くらい?)が運転席から景色を覗くのに夢中になっていました。運転士さんが座る場所と我々がいる車内を仕切る壁などもないので、より運転士さんに近い目線で景色を楽しめることでしょう。外はもう真っ暗ですが、分かります。年頃の男の子はそれでもいいから運転席からの景色が見たいんですよね。自分にもあんな時代があったなぁと、微笑ましく眺めていました。

11/22 20:20 直江津駅 着
昼過ぎに出発し、ようやく本日の目的地・直江津駅に到着しました。
懸念していた乗り越し精算も、改札口の駅員さんに切符を渡し事情を説明すると、問題なく精算出来ました。ほっと胸をなでおろします。

直江津駅周辺には、あの有名な越後上杉ゆかりの春日山かすがやま城跡があります。伺いたいのはやまやまなのですが、明日は始発で富山方面へ向かうので今回は断念。

謙信公モチーフのキャラクター「けんしん君」がお出迎え

ご当地…衝立?でしょうか。さすがお膝元ですね。

本日の目的地・直江津駅 暗いですが…

ここから本日のお宿・快活CLUB上越店へと向かいます。結構遠いのですが、タクシーなどは使う気はなく、当然徒歩です。暗い中見知らぬ土地を歩くというのはちょっとした冒険気分です。

縦向きの信号機を見て「雪国に来たなぁ」と実感

途中、マクドナルドで腹ごしらえをしてから、快活CLUBに入店。
驚くことに入退店までもがセルフになっていました。全国津々浦々、結構な数の快活CLUBを訪れましたが、これは初めて。快活CLUBの進歩、まさに日進月歩であります。

私が宿に求めるものは
・雨風しのげる事
・騒々しくない事
・なるべく安い事
など、かなりハードルは低いです。

正直なところ、横になって寝れればいい、くらい。なので、数時間寝るためだけに高い料金払ってホテルに泊まる必要性などありません。その点、快活CLUBは時間制だし、今では鍵付きの完全個室なるものまで存在します。ドリンクバーは飲み放題だし、今はシャワーもほとんどの店舗が無料なのかな?他の細々とした環境も、一時的な休憩施設としては抜群だと思います。

明日は始発に乗るため4時前には起床予定。長くはないけれど、体を横にしてゆっくり休むとします。

一泉


明細

交通費

6,194円 (移動距離 328.1km)

宿泊費

2,110円

食費

おにぎり 98円×2
お茶 88円
テリヤキバーガー 370円
フィレオフィッシュ 370円
フライドポテト(S) 190円
チョコレート 170円

雑費

たばこ 530円

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?