アイの歌声を聴かせて 感想

 この記事を書いた動機は、この映画が面白かったからだ。まず、この映画はミュージカル映画である。

 ミュージカル映画に、突然歌い出すことの必然性などは求められていない。「そういうもの」だという約束がある。しかしながらこの映画を最後まで見ると、ああそういう事だったのかと納得させられてしまう。

 どういう言葉でこの映画を薦めるべきか迷うが、ミュージカルの皮を被ったSF映画とでも表現しようか。とても緻密なプロットで組み立てられていた。

 中盤のやや不穏なシーンの演出による観客の感情コントロールも上手いと思った。そしておそらく最も描きたかったであろうシーンに至り、思い返す。

 今はただ、もう一度見に行こうかなあと思っている。あと、土屋太鳳の歌がいい意味でAIっぽくて良かった。

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