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誕生石ってなんであるんでしょうか?

ジュエリーを選ぶときに基準としてよく皆さんに言われるのが
『”誕生石”って持っているといいんですか?』
といわれます。
一般的には誕生石は、”守護石”という事もあるので持っていると
よいといわれていますが、正直私は、自分にあった宝石を身に着ける
事のほうがいいと思います。
なぜならば、私自身が誕生石がしばらく私に合わない時間があったから。
私の誕生石は、トルコ石だったのですが、あまりトルコ石を付けている
時にはいいことに恵まれなかったのであまりあわないのかなぁ~と感じ
ていました。
逆に私に合っていたのは、ガーネットなどの赤い石。
よくよく調べるとガーネットも私にとっては良い石でした。
このように誕生石って良いといわれますが、では始まりはどんなところから?と疑問がありましたのでちょっと調べてまとめてみました。

・誕生石の始まりっていつ?
・なんで誕生石って決まったの?
・誕生石は国よって違うって本当?
・誕生石はちょこちょこ変更があるって本当?

・誕生石の始まりっていつ?

誕生石の諸説は色々とありますが、よく言われているのが、『聖書』がきっかけでできたように言われていることがあります。実際聖書は、紀元前からある書物としてキリスト教(プロテスタント )で利用されている書物のこと。昔は、位を表すときに宝石を使われていたような記述が『出エジプト記』というところに残っているそうです。私は、キリスト教の学校に12年ほど通っていたのでもちろん聖書にはなじみがあるのですが、『出エジプト記』はあまり読んだ記憶が残念ながらなく…
でも、このころのくらいを表すのに宝石が使われていたという記述はとても納得のいくものです。聖職者になるためにはかなり位が高くないとなれない職業の1つでしたので。

では、一般的に宝石が、装飾品として使われるようになったのはいつのころからか?もともと前文でも書きましたが、聖職者の位や宗教関連の方が使うものとして利用されていた期間が長く装飾品としてなじみが出てきたのは、フランス革命のころからといわれています。
フランス革命は、18世紀後半のころに起こった歴史的史実。そのころから貴族などの装飾品として広まり段々と庶民へと広がっていったといわれています。

実は、そこから100年以上たってから『誕生石』という概念がアメリカで生まれました。

・なんで誕生石って決まったの?

1912年にアメリカの宝石商が誕生石をきちんと定めたとされています。
考えてみると今年で誕生石という概念が生まれたのは、110周年目になります。

宝石というものは、かなり歴史の長い装飾品ですが、誕生石という概念そのものは、まだまだかなり若い考え方の物だとわかります。実は、決定してから何度も何度も修正を重ねてきているといわれています。

さらに追加情報としては、イギリスはアメリカの選定した宝石を基本として
さらに独自の選定方法で誕生石を選定したといわれています。

このようにして今日の誕生石の基盤は、アメリカとイギリスによって出来上がりました。

・誕生石は国よって違うって本当?

前文にも書きましたが、誕生石の基本的な考え方は、アメリカとイギリスにより出来上がっていますが、1958年に日本は日本で別に選定している宝石も存在しています。

理由としては、日本でとられる宝石の追加やその他の販売の諸事象も絡んでいるようです。

日本の独自の誕生石の追加は、翡翠、珊瑚といわれています。
あまり派手な宝石ではないですが、日本が装飾品として古来より使ってきた
宝石が誕生石の中に入ってきているのがとても日本らしいですよね。
翡翠も珊瑚も高級な簪の装飾品として使われていましたので。

・誕生石はちょこちょこ変更があるって本当?

最初の方でも書きましたが、最初アメリカの宝石商が中心となり誕生石の選定をしてその後何度も修正が加わって今の形になっていると書きましたが、基本的に誕生石は定期的に追加があったりして形を変えてきています。

実際昨年、久しぶりに誕生石の修正が加わりました。
モルガナイトという宝石(薄いピンク色)が誕生石に加わりました。

その他にも実は、宝石は元素記号的には同じ宝石のくくりになっても色が違うだけで名前が特別につきさらにあまり取れないものがあるとそれは、希少石として扱われます。

特にわかりやすいのが、10月の誕生石であるトルマリンの1つである『パライバトルマリン』。パライバトルマリン自体は、1980年代に見つかった宝石ですが、もうすでにかなり枯渇しているのでもう採れなくなっている宝石の1つでこれから高騰してしまうことが必須の宝石。

元々トルマリン自体があまり強度のない宝石なので宝飾品を作れるサイズの物が取れにくいのです。

最後になりますが、誕生石は、このようにして出来上がった実は割と若い考え方の物になります。もともとの考え方は、聖書から引用されているみたいですが、”誕生石”が必ずいいとは言い切れないので自分らしい宝石を探してみる観点から色々なものを手に取ってみてはいかがでしょうか?



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