【レベルアップ】竹弓を仕上げる(ヤスリ&塗料)◎

この記事は竹弓の村取り後に行う仕上げの方法になります。(削った後もです)
ある程度の弓の側面を削っており、あとは綺麗にするだけ、という段階で読む記事です。

【変更履歴】
2024.01.03 ▲1.00 ”カシューの濃度”&”ネオクリアーの可能性”の項を追加



前準備

・紙ヤスリ(100番、400番、1000番)
・イノシシの牙
・カシュー/うすめ液

紙ヤスリ

3種類くらいの目の細かさを用意しましょう。
4種類目に2000番を用意してもいいですが、大変になります。より細かく滑らかに仕上げたい場合はお任せします。

イノシシの牙

これはフリマなどで購入してください。処理されたものです。
ある程度の大きさがあって、カーブがついてるほうがいいです。
カーブが弓の面にちょうどいいのです。
ヤスリの目をつぶすので、代用できるものであればよいです。

カシュー/うすめ液

53番の透きがいいと思います。側木の色を引き立ててくれます。
桜などの白っぽい側木を黄色くしたければ黄カシューでもいいです。お任せします。




他、拭くためのタオル、刷毛は省きました。

手順

紙ヤスリで側木と内竹を上から下まで削ってください。
末弭と本弭も忘れないでください。
一か所を削るのではなく、デコボコを慣らしていくくらいでいいです。
これを3種類の目のヤスリで行います。
この時、手の添え方に注意が必要です。
指の先端を使ってしまうと、内竹に傷がついてしまいます。
指の第1~2関節の間の腹を当てて、横にスライドするだけでOKです。


紙ヤスリで磨く前
紙ヤスリ1000番後

イノシシの牙の出番です。
上から下まで丁寧に磨いてください。削れることはありません。目が潰れていき光沢が出てきます。
関板の部分がやりにくいので頑張ってください。
写真では分かりづらいですが、光沢がキレイです。

イノシシの牙で磨いた後

最後は塗装です。
カシューとうすめ液を混ぜて、混合液を作ります。濃度によって色の濃さが変わります。
テルテル坊主を作ります。
混合液をつけます。
濃度は研究中です。取説には20〰30%とあります。

薄めたカシュー液とテルテル坊主


末弭から目付節あたりまで塗ります。(両面)
内竹・外竹についた液は拭き取ります。
本弭から握り付近まで塗ります。(両面)
乾いてきたら握り付近を塗ります。
乾くまで待ちます。

1回塗った後

2回目を塗る前に紙ヤスリ(400番くらい)で側木を磨きます。
今度は表目をざらつかせることが目的になります。
カシューはつるつるの表面には付きが悪いので、ざらついた面に対して塗れるようにします。
さて、2回目の混合液を塗り終わりました。これで輝きを手にしたはずです。

※カシューではなくニスを使うやり方もあります。透明ニスだと側木の色がダイレクトに出てきます。これもキレイです。

どうですか?
これであなたの弓は輝きを取り戻しました。
自分で仕上げた弓は愛着が湧いてきますね。

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本マガジンは入門に加えて、さらなる竹弓の世界に没入したい人に向けて編纂しました。 ■扱い方、矯正方法 ■知識のアップデート ■明日役に立た…

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