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040_竹弓の張り方★


合成弓から竹弓に移行すると、張り方を注意されたことはありませんか?
高段位の人を見ても、張り方は自分と違うな〜って気づきませんか?
竹弓の張り方と理由を知れば、違いに納得できました。
そんな奥深い張り方の世界にようこそ。

【改訂履歴】
2023.12.13 ▲1.00 畳押しの項を追加
2024.02.15 ▲1.10 床張り ver.片手張り②追加

竹弓の張り方は難しい!?

弓の取り扱いで一番大切で難しいのが”弓の張り方”になります。
張り方ひとつでその弓が良くも悪くもなり、また破損に導くことも多々あります。
原因としては弓の癖を知らずに、同じように張ってしまうからです。
成りに変化を生じてしまい、矯正できない癖を残してしまいます。十分注意してほしいところです。

畳押し〰裏反りを確認して ▲1.00

裏反りの高い弓は張る時に安定しません。首がグラつき、弦が返ることがあります。
裏反りが高い時は、畳押しをしてください。
弓を床につけて、握りを持って外竹側にぐっと押していきます。拳が床についた状態をキープします。5分くらいはキープしたいです。これを行うと多少は張りやすくなります。
1年以上休めた弓は特に畳押しの時間を長く取ってください。
また、切り詰め下部で弦と弓を縛ってください。これでも張るのが楽になります。

弓の張り方には”片手張り”が一般的です。
”台張(新張)”・”押張(諸押)”は紹介にとどめておきます。

台張り

張台という道具も用いて行います。最も安全なやり方です。
弓師が新弓の張り込みにつかったり、裏反りが強い弓を張る時に使います。普通の人の家には張り台はありませんので、やり方は割愛します。

押張り

弓師張りまたは諸手張りとも呼ばれます。弓には安全な張り方です。弓張り板で行うには稽古が必要です。床で行う諸手張りを紹介します。


ここからは本格的にいきます。


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