【雑談】世界大会!!〜弓は海を超える〜★

2024年2月29日(木)に第4回世界弓道大会が開催されました。
会場は愛知県の日本ガイシホールになります。
前日には愛知県におりまして、当日に会場入りしました。

皆さん、お疲れ様です

出場された選手及び関係者の方々、
世界各国から来訪された方々、
運営に携わった方々、
応援・観覧に駆けつけた方々、
この場を借りて感謝をお伝えします。
本当にありがとうございます。

一般の人、海外からの見学者も多数来場され、弓道に興味をもってくださり、嬉しい限りです。

動画は公式チャンネルにあると思いますので、こちらからご確認ください。


さて、ご存知の通り弓右衛門のnoteは”弓”に特化してると言っても過言ではない内容になっております。
当然、世界大会を観覧して、弓のことを発信したいと思うわけであります。

弓、海を超える

選手が射位に勢揃いした時に最初に思ったのが、
「この弓が空を飛んで海を超えてきたのか〜」でした。

弓を飛行機に乗せるには頑丈なケースを用意する必要があると聞いたことがあります。そうしないと、航空会社から断れられるそうです。
飛行機の荷物を積む人、下ろす人は驚いたでしょうね。
「今日はやけに長いケースが多いな〜」みたいか感想を抱いたかもしれません。

でもちょっと待ってください。
弓が海を超えて日本に来る、ということは日本から海外に渡っているということです。海外には弓の生産拠点はないので、日本から持っていったということです。

海外から弓を注文するのか、日本に来て購入するのか、どちらかは分かりません。お店から送る場合も大変でしょうし、持って帰るのも大変です。

実際の注文はどうやってやるのでしょうか?
オンラインサイトで購入できるのか、直接メールして購入するのか、、、強さや銘は分かって購入してるのか気になりますね。
直接購入する時も、引き比べてるのか、銘は調べてきてるのか、こちらも気になります。

そういえば、ユガケはどうやって選んでるのでしょうか?一番重要な道具なので、実物を試さずに使うのはリスクですね。やはり直接手に挿して選びたいですが、弓道を始める人が全員日本で購入するなんてこともできません。おおよそのサイズを伝えて、いくつかまとめて送ってもらうのが有力そうです。その点でも日本で購入しやすい環境にある国は有利ですね。

輸送量や旅費も安くはないので、それほどまでに弓道に情熱を注いでくださり、感銘を受けます。


どんな弓を使ってるんだろうね?

今回の世界弓道大会では半分以上の選手が合成弓を使用されておりました。
日本選手においても竹弓を使ってる方は限られておりました。
遠目からなので、黒い弓は合成弓、茶色は竹弓の前提で見ていました。

矢飛びと弦音にも注目していました。
平均して13キロ程度かな?という感触です。

一般的には習熟に従って弓力の強い弓を使っていきます。弱い弓では張り合いが足りないからです。
日本の環境では弓がありますので、自分の適切な強さの弓が見つかるまでは借りることができます。
おそらく、海外ではそうはいかないでしょう。
最初は入門用の弓を使って稽古していき、ある程度になったら自分の弓を購入していくのかなと思います。
強さをあげたければ更に購入、、、どこまで続くのでしょうか?
そのため、強さをあげる時には限界があると感じました。

弦音について、技術面を度外視すると日本選手を基準にすると、低いと感じました。
このことから推察するに、合成弓を使ってる選手はカーボン弓よりはグラス弓を使ってる方が多いのかな?という印象を受けました。
仮に、これは連盟の共用物だとしたら、安価なグラス弓を揃えてるのかもしれません。
銘について気にしてるのでしょうか?ちょっと気になりますね。

竹弓、見〜つけた

海外選手の竹弓にも注目してみました。
小反りが強い弓、下が強い弓が目立っておりました。
ここから推察するに、薩摩系の弓と京弓の2つに大別されるのではないか?と思います。
成りについては、上が膨らんでる竹弓がありましたので、成りの矯正に苦労しているのが窺えます。やはり、サポートがないと海外での竹弓のメンテナンスというのは厳しいということでしょうか。。。
もう少し、竹弓の海外サポートができないものかと思ってしまいました。

ちょっと待ってください。
竹弓は日本の気候ですら、使うのを躊躇う時期があります。
それを普段は海外の気候で使っており、それを日本で同じように扱うって凄いことじゃないですか?
例えば、ヨーロッパの寒い環境で使って、日本は思った以上に暖かかった。そうすると、引いた感じも変わってきます。

そういえば、南半球のブラジルやオーストラリアからも参加されていました。開催日程からすると、南半球は夏です。さすがの合成弓も夏から冬だと引き心地が変わります。世界大会に出場する選手、侮れないです。

弓打ちの実演、ちゃんと見ました

横山黎明氏による弓打ちの実演も見学してきました。
ニベの原材料、カーボンシート(0.4mm)の見本、弓の断面など、いろいろ見ることができました。
通訳の人のスキル、ものすごかったです。見学者の方も適宜サポートしてくださっていたので、好感が持てました。
(コンフィデンシャル マナーですって。覚えていきます。)


「側木にハゼと楓を使うと、どのような違いがあるのですか?」
海外の方の質問の質問内容です。
これを聞いた時、弓右衛門は感動しました。
黎明氏の説明を聞いて、他の方の聞きたいことを捉えて、かつ今度の竹弓の選択肢に繋がるような質問内容、なかなかできることではありません。

こういう時は自分本位な質問ではなく、他の人のタメにもなるような質問をしたほうがいいんだな、と勉強になりました。

弓右衛門も黎明氏に質問をしたくてウズウズしておりました。
「今日の主役が海外から来た方々だ」という思いから、遠慮はしておりました。(かなりせめぎ合ってました)
ちなみにどんな内容かというと、
「成りと反りの位置はどのように決めてるのですか?杭を打つ方向も1つだけ反対側になってますが、成りに影響してるのですか?」でした。
たしかに他の弓にも言える共通の質問にはなりますが、一般的ではない質問ではありました。(でも気になりますよね?)

以上、世界弓道大会を弓右衛門のnote視点で感想を書いてみました。


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