オクトパストラベラーでウーパールーパーを狩猟せよ(攻略)
ついにオクトパストラベラーのプレイ時間が80時間を超えた。80時間……ただの80時間ではない。現代人が鼻をほじりながらそれだけの時間をドくメンタリー番組視聴に費やすのとはワケが違う。シベリアの如き極寒のフロストランド地方や危険な毒サソリの潜むサンランド地方の砂漠を渡るタフな80時間の狩猟生活……つまりそれは濃密でありおよそ80日、あるいは80ヶ月にも換算されることがわかるだろう。その生活の中で自分は狩人にの心得を身につけた。オクトパストラベラーのプレイはユーザーを何かしらのPROにする。自分はハンイットを主人公に選びランタンをもたせる重要な責務を与えたので、それからの全ての時間をハンイットと共に過ごし、狩人のPROになった。テリおンを選べば盗賊のPROに、オルベリクを選べば戦士のPROになるだろう。それは一人ひとりのユーザーごとに違う黄金の体験……学び取ったノウハウ……そういうものだ。今回は自分が80ヶ月に渡るたびの中でハンイットから受け取ったレッスンを明確な形で残しておく。
ここでこれを見た者は鼻を鳴らし「狩猟……? ただのコマンドでそ」などとナメた口を利くかもしれない。そういうヤツが肩をイキらせて酒場から出ていくのを自分は何度も見てきた。だが、そいつが武勇伝を持ち帰った試しはない。過酷な野生に触れ泣き叫びながら逃げ出したか、無様に死んだからだ。自分はアーフェんを使ったことがあまりないのでやつの調合スキルを使ったことがない。使い方がわからない。ブドウの樹液とかそういうのをテリオンが拾ってくることがあるが、どう使えばいいかサッパリだ。こういう時にアーフェンのPROだったら見事に使いこなしてみせるだろう。つまり何の話かと言うとメソッドをナメてはならないということだ。今回はそういう話をする。
動物は言うことをあまり聞かない
狩猟生活が始まるのはハンイットの第一章が始まってからだ。ハンイットはけものと意志を通わせることのできる特別な能力を持っており、弱った魔物を捕まえて何回か使役させることができる。何回か使役された魔物はまた野生に還る。そうして森は巡っているとハンイットは言っていた。自分はうなずいて、メモを取った。
ハンイットの最初の手持ちには固定枠のリンデの他に森の民や野犬、豚などが入っていた。これは中々バランスが良く、豚は回復ができるので自分は撫でてやった……だが冒険を進めていくうちに重大なことに気づいた。豚は対象をランダムに選んで回復したりする……それを指定することはできない。テリオンが膝を擦りむいてうなだれていたときに豚は全快のハンイットにヒーるを掛けていた。お前はどこを見ているんだ? 傷ついたテリオが見えないのか? 自分は唸り、トリュフ豚を野生に返した。豚はしょせん豚……そのことに気づいた。獣は言うことを聞かないという事実に自分はふるえたが、改めて考えてみれば当然のことだった。自分も獣性がMAXで解き放たれているときは誰の言うことも聞かない……ならば豚もたぶん聞かないだろう。
よくよく考えるとハンイットと心を通わせているリンデすらもいつなぎ払いをしていつ突進するのか自分は知らない。そこに法則性はないのかもしれない……だがそれが獣の本能なのだ。リンデですら言うことを聞くかわからないのに豚が言うことを聞くわけがない……そんな勘違いをしていた連中はぜんいん見事にStardew Valleyのやりすぎだった。豚と暮らしすぎた結果がこの有様だということだ。「ぼく、豚とともだちになったよ!」そういう動物ハートふルストーリーは牧場の中でだけやっておけとオクトパストラベラー制作チームは言い放ち、バーのカウンターにテキーラを叩きつけた。自分は暴力性をむき出しにした真の狼のみを手持ちに加えることにし、豚をぜんいん森に還した。そもそも豚でできる程度の回復は誰でもできるということにも気づいたからだ。森を出ると自分はさらに危険な荒野へと一歩を踏み出し、やがて荒れ狂う野生と向き合う決断をした。
狩猟生活が始まる
こうして冒険者は牧場を出ることになる。真の野生は険しい自然の中にしか存在しないからだ。スプリンクラーを止め、動物を信用のおける相手に預けStardew Valleyを飛び出した……そこに待つのは一筋縄ではいかない狩猟の現実だ。ハッキリ言って自分はハンイットをずっと連れているので狩猟において一日の長があるが他の者はそうではないかもしれない。だがだからと言って「動物を使わなくても勝てればいい…」などといって狩猟から逃げるやつは何をやってもだめだ。猫Cafeの行き過ぎで真の野生との決戦を避けてしまったことが原因でコンビニの帰り道に下水道から逃げ出した白い巨大アリゲイターと対峙し……為すすべなく……食われる。ジ・エンド・オブ・ロード・トゥ・ドラゴン……あまりにもロードラの大地を舐めすぎた結果だ。こういうミジメな終わりをむかえないために必要なのが捕獲の知識……そういうことだ。
捕獲率に関係しているのはまずハンイットのレベル、そして敵のつよさだ。だが見るからに腰抜けだとわかる程度のやつを捕まえる理由は完全にないのでなるべく筋肉が付いているやつを捕まえる。捕獲率を上げるには捕獲コマンド自体のBOOST、敵の弱点、状態異常(ブレイクでもいい)の三つを揃えるのが手っ取り早い。サイラスがいなくともサブ学者を用意しとくのが利口ということだ。状態異常で捕獲率が上がるのは古のGBゲーム、ポケットモンスターで学んだとおりだ。弱点をあらわにした上でなるべくブレイクのタイミングに合わせてハンイットのBPを3つ確保しFULLBBOOSTしたい。できなければ味方からハンイットにザクロを食わせてBPをかいふくするのも手のひとつだ。とにかく最終的にはハンイットが行動して捕獲しないと話にならないので他のやつで全力でアシストするのがただしい。
あとは当然だがてきのHPが低ければ低いほどに捕獲率は上がる。ただあんまり目分量でてきとうにやってるといつの間にか死んでいたりするのでちょっと考えるべきだ。ハンイットは「すん止め」という敵のHPがかくじつに1残るスキルを持っているのでいよいよ敵の名前が赤くなりもう死にそうという警告が頭の中に鳴り始めたら「すん止め」で慎重に行くのが確実だと言える。残りHPがいくらなのかは学者の「しらべる」で分かるのでハンイットとサイラス(あるいはサブ学者)を組ませるのは鉄板だ。ハンイットに学者を付けても同じことはできるがちょっと忙しいから覚悟しておいたほうがいい。「おれのハンイットは最初から学者だった……学者で、ハンターだ……」そういうやつはそのままでいい。
オクトパストラベラーの各地方にはたまにこれまで見たことないエネミーが突然現れたりして旅人をビビらせる。「エッ! さっき通ったときは出なかったのに!」その言葉が遺言になることすらある危険な大陸だ。なぜこういうことが起きるのか? それはオクトパストラベラーの自由なストーリーシステムに起因している。このゲームでは初期から地図上のどんな場所へも行ける代わりに各キャラクターの章を進めるごとに適正マップのLvが上がる……そういう仕様になっている。どのキャラクターからでも章を進められ、かつ歯応えをかんじられるようにという難易度調整の工夫だ。その調整の内容は各地方のステージへ少しずつ高いLvの魔物を追加するというものであり……これは容赦なく我々に牙を剥く。これへの対抗策は特にはないが、しいていうなら初めて見るヤツが出てきたらかなりシリアスになれ……そういうことだ。自分は砂漠でよく見かけないトカゲを相手にふだんと同じ安定行動を取ったところ……たくさんのトゲが刺さり……死んだ。それはこのゲームでおとずれた初めての死だった。魔物は危険な存在だということを改めてわからされたことになる。だが、この危険な強さをモノにできたら……? 自分の目にギラついた力への渇望がよぎり、狩人生活は加速していった。
オススメのトカゲ
実はこの生地を書くにあたって自分は隙のないフィールドワークの中で見つけたチョー強力な魔物を脳内でリストアッポし書き連ねてみたりした。今までの危険な探索行の思い出がよみがえりアドレナリンが噴き出し……ペンを握る手にも力が入った。だがそれはどう考えてもスカム攻略サイトのオススメ魔物みたいな人の冒険の楽しみを削ぐような微妙な内容にしかならなかったのでそのメモは燃やし、灰にした……そういう欺瞞の中で生きたくないからだ。だがハンイットに教わったアティチュードを残さずにこの荒野でひとり死ぬわけにもいかない……葛藤の中で自分は特に苦戦した相手、つまりライヴァルとして戦い続けたトカゲのことだけに限って記録を残すことにした。
トゲトカゲ
そのまんますぎる名前をしており自分はナメてかかりすぎた。後ろの毒サソリが危険そうに見えてしまいそういうMisdirectionに惑わされたこともげんいんの一つだ。毒サソリは見かけだけのあほだったがトゲトカゲは本物の戦士だった。コイツは自分の素早さを上げたりトゲをやたらめったら飛ばしてくる。あほそうな名前じゃなくそのバランスの良さと地面に付いている四肢の力強さに注目したほうがいい。自分はこいつをナメた……ナメた結果、こいつは自分の部屋に踏み込んできた。ザラザラとしたサンランド地方の渇いた風と砂が開いたドアから流れ込んできて、自分はSwitchを両手に持ちひっしに部屋の中で戦ったがトゲを受けすぎた。そういうことがこれからもサンランド地方の片隅にてどんどん起こるだろうからこの記事は注意喚起のための立て看板も兼ねているということだ。こいつは捕獲して使役すると全体攻撃(槍)+全体のすばやさを上げるので使いやすい。よく見るとこいつは艱難辛苦に耐えてきたような厳しい顔つきをしており、自分は次第に気に入ってきた。
ウーパールーパー
このタイプのトカゲはよく高原とかに生息しているがどいつもこいつもこちらに「暗闇」を掛けてきてかなり本気であることがうかがえる。この大口の中にあらゆるものを呑み込んできた……お前も呑み込んでやろう……こいつはそう言っている。思えば自分はウーパールーパーのことをこれまでよく知らなかったが思っていたよりも数千倍はきけんな生物だったということだ。魔神探偵脳噛ネウロの作者である松井優征はウーパールーパーを食べるルぽ漫画を執筆しその後に暗殺教室を描き……大HITした……その秘密の一端に間違いなく触れる強さをこいつは持っている。捕獲した場合は槍の単体二連撃に暗闇効果がついたものだった気がするが定かではない。理由はしらないがこの世界のトカゲは槍ばかりだ。自分は槍が好きだ……ロードラの四大武器の一種だからだ。さらにハンイットのけしかける(オルベリクの試合)で戦うことになる町人の弱点は大体剣か槍なのでトカゲは完全に刺さる。そういう観点からも有用だと言っておきたい。
狩猟せいかつが自分の道を示した
80時間のプレイの末に自分のオクトパストラベラーにも終わりが近づいてきている。何事にも終わりがあることはもちろん分かっているが偉大なコンテンツから離れるときの寂寥感に苛まれつつあるのは確かだ。そういうとき、自分はいつも旅を振り返る。こうしてnoteとかに書くことでだ。今回はゲーム開始から常に続いている狩猟生活についてをアレした……インタビューでの内容と自分がここまで旅をしてきた雰囲気で感じつつあるがオクトパストラベラーからは周回しろという意志を感じない。かなり一本筋であり、たぶん二回目のプレイをやることになるのは相当先……2150年くらいのことになるだろう。自分はゼルダ・ブレス・オブ・ザワイルドでもオクトパス同様に猛り、涙したが暗黒メガコーポとかに捕まって記憶を消されない限りはすぐにはやるつもりはない。つまり、この一度の旅で全てを楽しむ……そういうシンプルな覚悟を固めるということに思い至った。
あまり触れていない要素の中ですぐに思いつくのはアーフェンの調合だ。アレは今のところサッパリ使っていない。すり鉢の使い方すらもわかってないレベルだ。トゲトカゲに穴だらけにされ砂の上で倒れ伏したときに調合が使いこなせていたらほんとうは晒し者にならずに済んだ……そういう一つ一つの要素に触れていき、満足した上で旅を終えたい。もちろんあえて触れていない要素を残しておき、次の旅で回収していくというのも一つの手だ。そういう知識や経験の揺らぎ……それもロールプレイの一部だからだ。だが自分はたぶん一度の旅が終わったら感極まり哭き、サントラと酒を買ってモーテルとかの中でじっくりと旅の疲れを癒やすだろう。そして、次の日には遠い場所へと旅立っている……そこはオクトパストラベラーの大地ではない。だからこそ、今のうちに旅の中で多くを尻、触れておくべきだ。
現代人はスマッホやYOUTUBEという檻の中にとじこみられなんだかよくわからないことに時間を費やさなければならないという支配の中で溺れもがき、苦しんでいる。自分はオクトパストラベラーをやるためにスマッホを金庫の中に入れ、革袋にナイフとプラムだけを入れて牧場を出てきた。そして今この心は完全に狩猟生活の中で研ぎ澄まされ、野生は完成されたと言ってよい局地へ至った……つまり野生と野生のぶつかり合いだ。「MHWがあるから狩猟コマンドはやらない」みたいな腰抜けの言い訳がこのオクトパストラベラーの大地のトカゲたちに通用すると思ったら大間違いだったとこれから分かるだろう。歩きスマッホをしている旅人の頬がぱっくりとさけ血が流れ出し……なにかと思っていたらそいつの背後に迫っていたウーパールーパーに鋼鉄の矢が刺さり、ドウ! と倒れ伏している。旅人はビビり、スマホを落とし後じさり……失禁し家に帰る。そこにハンイットと自分が現れ、ウーパールーパーから矢を引き抜き捕獲する。腰抜けやあほには触れることすらできない、真のかりゅどの狩猟の風景というわけだ。
オクトパストラベラーはつねに我々を試し、試練を与えてきている。これに内なる野生を解放して挑むか、じぶんがやってない所は動画で見ようみたいなブルシットに陥って旅の中で死ぬか……二つに一つだ。自分は前者なのですり鉢を片手にしこれから調合の旅に出る。革袋をウーパールーパーの耳に取っかけると、自分はアーフぇんと共にウーパールーパーに腰掛けた。ヤツは短く嘶くと、ゆっくりとではあるが前足を動かし始めた……。
こんかいは以上だ。
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