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+3000円でビジネスクラスに乗る

カラクリ

沖縄は遠い。羽田からだと大体3時間もかかります。

この3時間をいかに充実して過ごすか。これはある意味で死活問題とも言えるでしょう。搭乗する便や座席は慎重に決めたいところ。


基本的にJALの羽田那覇便ではエアバス社のA350という比較的新しい機材が使用されています。

で、稀に「国際線仕様機材」という何やらつよそうな機材が混じっています。これが狙い目。

B777という機材

そもそもなぜ国際線の機材が国内線で飛んでいるのかというと、コロナ禍で国際線が減便してしまったために機材を持て余している、というのが主な理由らしいです。


それで、なぜこの国際線仕様が狙い目なのか。

国際線仕様の機材にはビジネスクラスが設定されており、豪華な座席が設置されています。

で、JALの国内線に乗ったことがある人なら分かると思いますが、機内の前の方にクラスJという少し豪華な座席が用意されています。

そして国際線仕様機材を国内線で運用する場合、このビジネスクラス用の座席をなんとクラスJとして利用できてしまうのです。

機材を持て余しているからとはいえ、太っ腹ですね……。



実際に乗ってみた

さて、羽田空港までやって来ました。フライト前に少し食事を取ったり、飛行機を見てゆったりしたいところなのですが、まず足早にチェックインに向かいます。

実は今回は元々普通席をマイルで予約しており、クラスJへのアップグレードは不可能な仕組みになっていました。

しかしなんとフライト当日であれば、空席があればどんな予約方法であってもアップグレードが可能となっています。実際に今回も奇跡的に空席があったのでアップグレードすることができました。

(チェックインの機械でアップグレードする際はカードでのみ支払いが可能となっています。自分は有人カウンターに行って現金で払いました)


今回は中央部の席だったので窓はありませんが、この座席に意識を集中できると考えれば悪くはないでしょう。ポジティブシンキング。


こちらが座席。限られたスペースを最大限に活用しているという印象です。


SKY SUITE Ⅲ という愛称が付けられています。これを見れば大体の操作方法はわかります。


モニターもあります。隣の席との間には仕切りがあり、プライバシーにも配慮されています。


テーブルは大きなもの。手前に動かすこともできます。


スカイタイムの置き場所に困るくらい使えるスペースが多いです。


電源等はこのようにまとめらており、構造的にも充電しやすくなっています。普通席だと狭くてコードが絡まったりしますからね。


読書灯は明るさが3段階に調節できました。すげえ・・・。


そしてこの座席の最大の魅力は、リクライニングを最大限まで倒すとフルフラットになるという点です。


水平に近い、というレベルではありません。完全に水平です。上を向くとこういう目線になります。

・・・気がついたら寝てしまっていました。CAの方から白い目で見られていた気がしないでもないですが、他の乗客からの目線は気になりません。


あまり疲れることもなく那覇に到着。最初からエンジン全開で観光できるのは良いことでしょう。


ちなみにA350の普通席はこんな感じです。これでも全席にモニターが付いていたりと素晴らしいのですが、3000円プラスするだけで横になって寝られると考えるとやはりSKY SUITE Ⅲ は恐ろしくコスパが良いです。

JALのB777は近いうちの引退が噂されています。というか確実に引退します。その前にぜひSKY SUITE Ⅲ を体感されてみてはいかがでしょうか。


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