なぜ吉野家は牛丼御三家で頭一つ抜けたのか【コロナ禍の分析】

今日は吉野家が牛丼御三家のなかで頭一つ抜けた理由について書いていきます。

牛丼御三家とは…吉野家、すき家、松屋のこと

Youtube版はこちら。このnoteと少し違うテイストで語ってます。

今回の牛丼御三家に関する内容は、先日書いたnote「なぜマクドナルドはテイクアウトで頭一つ抜けたのか」という記事のなかで牛丼御三家についてちょっと触れたときの深掘りです。そのときの記事には書かなかったのですが、別途考えていたことがあったのでそれを書こうかなと。

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牛丼御三家の売り上げ
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牛丼御三家のコロナ禍での売り上げは

3月
吉　売上±0％　　客数2.1％増　客単価2％減
す　売上7.4％減（客数8.5％減　客単価0.8%増）
松　売上4.1％減（客数8.6％減　客単価3.7％減）

※（）内は既存店のデータ

4月
吉　売上2.4％減　客数0.6％増　客単価3％減
す　売上12.4％減（客数12.1％減　客単価1.1％増）
松　売上12.2％減（客数14.5％減　客単価3％増）

5月
吉　売上6％減　　客数7.9％減　客単価2.1％増
す　売上9.2％減（客数8.7％減　客単価0.5％減）
松　売上23.2％減（客数24.3％減　客単価1.4％増）

と、まぁこんな感じになってます。

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商品の価値と敷地面積
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すき家が5月に盛り返したのは4月最終週から始めたｄポイント10倍キャンペーンかな。

さてさて、吉野家も4月から落ちていますが、面白いのが、吉野家は客数の減少が少なく、すき家は客単価の減少が少ないという点です。

これは、吉野家は1人で利用するお客さんが多く、すき家はファミリー等複数名での利用とトッピング前提のメニュー構成だからだと思います。

吉野家はUber Eatsで配達料無料キャンペーンをやったというのも大きい。

先日のマクドナルドでの考察もほぼ適用可能で、牛丼は店内でもテイクアウトで食べても、商品の味や満足度という価値がほぼ同じです。

ただ、すき家はトッピング前提のメニュー構成なので、テイクアウトだと別添えになっている。これがけっこうメリットデメリットがあって、単価は上がりやすいもののどうしても袋詰めされたトッピングを見ると見た目がしょぼく感じてしまう。これはプラスポイントでもありマイナスポイントでもある。
あとはすき家はファミリー層がターゲットなので、テイクアウトの買い上げ個数が多くて単価アップに繋がっているのかなと思います。

吉野家が5月の単価が上がっているのは、おそらくポケモンとのコラボのポケ盛を一人3つまで限定で販売したというのが大きいのかなと。これで単価が1300円くらいになるわけですね。（1個448円）

そして、これは決算が出ないと分からないのですが、赤字幅も吉野家が少ないだろうな。
単純に、敷地面積が吉野家は一番小さいので（ターゲットがサラリーマンなのでカウンターがメインになる構造になっている）、すき家とかは家賃が重くのしかかると思われます。

はてさて、どうなることやら・・・

このnoteは2020年6月9日の「オンラインサロンMEAL」での投稿をもとに作成しました。
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