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【因果関係と相関関係】詐欺師やインチキ教師に騙されないために

高校数学で「相関係数」というものを学ぶと思いますが
これは論理的な思考をする上でとても大事なので、
少しだけまとめようと思いました。

まずはその前にタイトルの回収をします。

相関関係と因果関係を理屈を直感的にわかりやすく

難しい理屈は抜きにしてまずこの二つについてお話しします。


今日は気温が高くて暑かったからアイスを食べました。

という事柄を考えます。


暑いからアイスを買った。
というのは因果関係と言います。


ではこんな事柄はどうでしょう?


ゲームをしている時間が長いと成績が落ちる

これは因果関係と言えるでしょうか?
おそらくこれは相関関係と言えるでしょう。


(A)毎日走っていたら50m走のタイムが7秒になった

ということと


(A)は因果関係と言えることが多いですが、(B)は相関関係と言える事柄でしょう。


50m走が7秒の人には日常的に走っている人は「多い」でしょうが
必ず走っているわけではありませんし、
なんなら普段は走らない人もいるはずです。


相関関係はあくまで傾向であり、個々の結果に対する理由にはならない。


傾向があるからといって1人1人にそれが当てはまるかと言われるとそうではありません。

世の中にたくさん出回っている情報のほとんどは相関関係があるだけです。


青汁を飲んだから健康になったのかどうかは相関関係しかわからないのです。


だからあなたも健康になれるか、という因果関係は分かりません。


因果関係を確かめることは極めて困難。


明らかであることを示すためには「対照実験」ということをする必要も出るでしょう。

具体的には中学校の理科の生物の実験の問題だと分かりやすいでしょう。



オオカナダモの実験の画像

こちらの「働きアリ」というブログから画像をお借りしました。

光合成をしたから二酸化炭素が減ったのかを調べるものではあるのですが、
そのために、
「オオカナダモの有無」
「日光の有無」
についても比較となるものを同じ条件で調べて初めて
因果関係という者が示されます。


植物ではやりやすいですが、人間に対してこのような実験というのは極めて難しいでしょう。

だから人間に対して起こることは相関関係しか言えません。

あくまで傾向がある、ということまでしか言えないのです。

因果関係には例外があってはいけないと思っていただければ
楽かもしれませんね。

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