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No.1 アーバンギャルド

独自の世界観とマルチな活動で多くの熱狂的ファンを持つ創作集団アーバンギャルド
当サークル記念すべき1つ目の記事はそんなバンドのお話

唯一無二の毒々しい歌詞と打ち込まれた電子音で独自の世界観が繰り広げられていく、彼らは自らのサウンドを「トラウマテクノポップ」と称す。

  メンバーは松永天馬、浜崎容子のツインボーカルとキーボードのおおくぼけいからなる3人組、

   特にアーバンギャルドを語る上で私が何より注目して欲しいのは松永天馬その人である。その容姿から滲みでる独特の雰囲気にはどことなくカリスマ性が感じられる。いや、実際にこの男はカリスマと呼ぶにふさわしい。まずアーバンギャルドの世界観を形作るのに大きく影響している歌詞、その作詞を担当しているのがこの男だ、松永の書く歌詞にはほぼ必ず「少女」という単語が登場する、それとネガティブなモチーフが多く、それゆえ一時期は歌詞の1部に伏字や規制音が被せられていたこともあった。だがその作詞、作曲センスに多くの人が魅了され、様々なアーティストに楽曲提供も行っている。(個人的にはアイドルグループじゅじゅに提供された非実在聖少女がお気に入り)そのほか、アーバンギャルドのmvやアートワーク、詩の朗読などを担当、そしてなんと言ってもアーバンギャルドというバンドはこの男の呼びかけによって結成されたのだ。


  ここまでつらつらと松永天馬について語ったがやはりそのほかのメンバーももちろんアーバンギャルドの世界観を作るのには半端じゃ務まらない。

   ツインボーカルの片翼を務める浜崎容子、彼女は10代の頃からシャンソン歌手として活動を開始した。ショートケーキの歌声と称されるほど甘く、透き通った歌声で多く人々を魅了してきた


   キーボードを担当しているおおくぼけい、彼は戸川純を始めとした様々なアーティストのサポートを行なっている、また中学生時代に感じた「かわいい女の子」への憧れから2017年にはミスiDに応募、なんとファイナリストにまで選ばれた。(2017年のミスiDは香椎かてぃが大森靖子賞をとった年、このつきの年にはやねちゃん、戦慄かなのが登場するねー)


アーバンギャルドのすゝめ

先程から度々言っていることだがアーバンギャルドの楽曲はとにかく独自の世界観が強く表現されている、それ故、聞く人を選ぶ楽曲が多い、そんなことを踏まえた上でこれを聞いて欲しい

1.水玉病

言わずと知れたアーバンギャルドの代表作、アーバンギャルドの初期の曲なので比較的歌詞が過激でありながら、それを美しく歌いあげるメインボーカルの浜崎容子とサビでハモる松永天馬、男女のツインボーカルの強みが上手く表現されている


2.ワンビース心中

耳に残りやすく思わず口ずさんでしたいたくなるようなワンピースというフレーズをポップな打ちこみに乗せて表現するこの楽曲はアーバンギャルドらしさを強く感じられる。その反面、過激な歌詞が少ないため比較的とっつき易いと言えるだろう。個人的には「おしゃれに死ぬことが大事」の歌詞がお気に入りだ

3. 天使にしやがれ / Be Your Angel(Android52remix)

この曲に関して私から言えることは1つしかない
「なんか好き」
どう表現したらいいのか分からない、この楽曲を文字で表すことは今の私にはとてもじゃないができない
少し自語りをさせてもらうと、私は普段どれだけ好きなアーティストの曲であっても、remix版はどうしても好きになれない、だがアーバンギャルドは例外と言える、なぜなら私がアーバンギャルドにハマったきっかけの曲はワンピース心中(Yunomi remix)だからだ

4.鬱くしい国

私がアーバンギャルドを聴き始めた当初、ワンピのremixばかりを聞いていた。いい加減他の楽曲も聞いてみたいと思ったが一体全体どれから聞いていいのか分からない。そんな時、先輩アーバンギャル(アーバンギャルドの女性ファンの総称)にオススメを聞いたところ紹介されたのがこのアルバムだ。私は「何だこの名盤は!」と衝撃をうけた。それがきっかけで私はアーバンギャルドを本格的に聴くようになったのだ。
収録曲としては、ワンピース心中から始まりさくらメメント、戦争を知りたい子供たちfeat.大槻ケンヂととにかく名曲揃い、アーバンギャルドの入門アルバムとしてオススメしたい1枚だ

略年表

00年、松永天馬の呼び掛けにより結成
07年、浜崎容子加入
08年4月、1stアルバム「少女は二度と死ぬ」でインディーズデビュー
11年7月、「スカート革命」メジャーデビュー
14年、レーベル移籍、6thアルバム「鬱くしい国」
15年、おおくぼけい加入
17年、レーベル移籍、4年半ぶりのニューシングル「あくまで悪魔」でタワーレコードデイリーチャード1位&週間チャート5位、オリコンデイリチャード4位&週間チャート17位を記録する
18年4月、10周年アルバム「少女フィクション」、中野サンプラザでのワンマン
21年、所属事務所を離れ独立する


美しさの中に強烈な
癖をはらんだ『トラウマテクノポップ』バンド  
アーバンギャルド
少しでも興味を持って頂けたら嬉しいです。


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