見出し画像

53MM その10  53歳のおじさんが「もの書き」になる物語

53歳おじさんのプロフィール 

社会人編 

おじさんは、24歳の時に、埼玉県にある小さな包装機械メーカーに営業職として入社した。
その会社に入社した理由はとっても単純なものだった。それは、中国にある合弁会社に研修に行くことができるからであった。おじさんは「教育学部国際文化教育課程アジア研究専攻」という長い専攻に入学して、中国語を少しだけ勉強していた。小学生の頃から、「海外で働いてみたい」という気持ちを強く持っていた。
6ヶ月後、その機会はやってきた。5日間の中国研修に行くことになった。
中国の瀋陽、大連、北京と巡り、合弁会社を視察したりした。仕事も少しあったが、観光もできた。印象深かったのは、万里の長城だった。山の稜線に沿ってどこまでも続く城壁が連なっている。かつての中国王朝のスケールの大きさに度肝を抜かれた。入社して間もない若い人間を海外に連れていってくれるなんてありがたいことだったなぁ、と53歳になった今、実感するおじさんであった。そんな面倒見の良い会社も、体調を崩し、1年ほどで辞めてしまった。


万里の長城

(注釈)研修旅行では、北京から車で一時間ほどのところから、万里の長城を見学、観光しました。早く中国へ旅行できる日が来るといいですね
著者:オニワ晃秀(電子もの書き屋オニワ)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?