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形あるもの

三次元世界に於いて、最優先されてきたのは形あるものだ。目に見えるもの、触れることができるものが全てで、一番正しいという価値観。

私の妹は、私とは真逆の人間だ。彼女は、私とは真逆の価値観で生きている。幼い頃から仲良し姉妹ではなかったし、今もそうだ。正直、学生時代のクラスメイトなら一言も話をしたことないだろうタイプだ。うん、好きじゃないw
彼女は三次元の豊かさを貪欲に求め、誰からも立派だと認められる職業に就き、都会で同業者の夫と二人の子供を育てている。まぁ、この世界の基準では、私と比べてかなり素晴らしい人のようだ。

覚醒前の私は、彼女へのコンプレックスで雁字搦めだった。母子家庭の長女という呪縛から抜け出せない私を彼女はずっと見下してきたし、それは言葉にしなくても手に取るように分かった。どれだけお互い知らん顔して他人のように生きていても、年に一度くらいしか会わなくても、血を分けた姉妹で、私は特にエンパスでHSPだから、誰よりも私を見下す彼女を理解できた。
覚醒し、内観と自己統合を進めていく上で家族、特に近しい血縁者との関係を避けることは出来ない。私の内観で、母と父に次いで3番目の強敵が妹だった。ちなみに弟もいるが、彼は私と似たタイプの人間だし、近くにいるから定期的に会うため、内観対象にはなっていない。血縁者では一番良好だ。
母の「自分がやりたいからやる、身内でも関係ない」という気質をもっと凝縮し、更にガチガチ三次元の物質的で金銭的な豊かさにフォーカスしてきた妹だ。こんな彼女が私の妹の役割をやっている理由が、内観を進めてもしばらく分からなかった。
でも、少しずつ分かってきた。母の「自分が女手ひとつで苦労したけど、立派に育ってくれた世間に自慢の娘」が妹だ。どこに出しても恥ずかしくない娘。ここにあるのは、私の数十年積み重ねてきたコンプレックス。これを目一杯刺激し、完全に現世での物質的で金銭的な豊かさへの執着を手放すこと。そのためだ。友人やクラスメイトなどの他人では内観にならない。だから、妹だったんだろう。
そう気がついたら、なるほどなぁと。そして、私は「形あるもの」の象徴である妹を手放した。

で、覚醒したスターシードなら分かるだろう。妹は搾取する側の人間だ。妹夫婦が五次元へのアセンションを乗り越えられるか、私には分からない。これについて、私に出来ることも何もない。
それは、妹の魂が転生前から決めてきた道だ。幼い頃から、とても強い子だった。最後まで誇り高くあってほしい。私の妹は、それが出来る子だ。

いつもありがとう。愛しています。


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