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<備忘録>未支給年金は、家族騒動の元になるかもしれないから、念書を書いておけ!

未支給年金とは、年金を受け取る権利がある人が死亡してしまったけど、まだまだ受け取っていないものは請求すれば遺族が受け取れる制度のことです

未支給年金の特徴は、上述したように遺族が受け取るので、受け取った遺族の収入になり「一時所得」扱いになることです
他界した親には支給されていなかったお金なので、未支給年金は遺産ではありません
下記リンク先サイトに詳しく説明があります

一時所得なので50万円の控除があります
たとえば他界した親の未支給年金が50万円以下なら税金がかかりません

私はかつて父と母のそれぞれの他界後に未支給年金の受け取り請求をしました
最初の父の他界のときは、母が他界した父の未支給年金を受け取るのが自然な流れ(同一生計の配偶者なので)でしたが、二回目の母の他界時には私か妹か、二人で母を看ていましたからどっちが受け取るのか?ちょい迷いましたが、妹が「長男が受け取ればいいじゃん」と言うので私が受け取りました

でも、もう今は長男とかなんとか言う時代じゃないし、このときの未支給年金額が少額だったのでそれで済みましたが、これが多額になったらどう分けたか?無かったはなしですが、今後は自分の場合で起きるかもしれません

だから今回備忘録としてnoteしました

もし年金繰り下げ期間中に死んでしまったら、未支給年金の額はけっこう多額になるから、これ要注意だよ!

私は年金繰り下げます
年金額が少ないから繰り下げて増やす魂胆です

たとえば70歳まで繰り下げたら、42%増えるので、私の年金額は200万円よりかなり上回るでしょうし、
もし、もしも仮に75歳まで繰り下げたら84%も増えるから300万円近辺か!?
でも、それを受け取れるのは自分がそのときに生きていてのこと

もし不覚にもたとえば75歳ちょい前で事故や急病で死んでしまったら、
過去5年前からの私の年金が遺族が請求したら未支給年金として遺族に支払われます
だけど未支給年金は繰り下げしていたからといって、増えません

しかし、5年分も一挙に支払われるのだから、けっこうな額になります
たとえば私の場合は800万円とかになる計算です
ふつうのサラリーマンを65歳まで勤め上げた人なら1千万円を超えるような、ひと財産になるような額を遺族が受け取るのではないでしょうか

遺族となるのが子で、しかも複数人いて、しかし親と生計を一にする遺族しか受け取れないから「自分こそが生計を一にしていた!だって定期的に親のところに通って世話していた」「いいえ!あたしが生活費を少しづつ渡していたからあたしこそが生計を一にする人だ!」とか争い事が起きるかも

だから、年金繰り下げ期間中は、親が同時に、あるいは次つぎと死んで行ったら子世代に争いの種を撒くようなもん

事故で二人とも突然死んだら、これはもう争ってもらうしかない

もしかしたら子が未支給年金を申請しても「あなた方はちっとも両親のお世話もしていなかったから同一生計者では無いです!」と言われて上述のような大金が水の泡になり国庫に消えることになるとか・・・ありそうな予感

まあ私が死んだ後のことだからそんな阿鼻叫喚の嘆きを見ることはないけど

だから、もし夫婦それぞれが年金繰り下げをやっている期間中にどちらかが無念の死をとげてしまった場合、こんなことにならないように残った片方の年金はすぐに支給開始手続きをした方が無難
こう言えるんじゃないかと思った
これ一つ目の備忘録

二つ目の備忘録は「ヤバイ!自分は死期が迫ってきた」「ヤバイぞ、妻は(夫は)もう死ぬかも!」と悟ったら、即刻その死にそうな人の年金を5年前に遡って支給を受けるよう手続きすべき

特に、70歳を超えてその先まで年金を繰り下げて増やすぞ!と野心的な繰り下げをやっている人は、最近始まった「繰下げ申出みなし制度」を使って、5年前(たとえば74歳で5年前の69歳まで繰り下げを行ったとして、4年間分増えた年金をとりあえず一括でまだ死んでいない当人(当人の銀行口座)が受け取り、当人が死ぬまで受け取り続けるようにする

そして当人が死んだら、銀行口座に入った年金を遺族が相続し、残った少額の未支給年金を当人と同一生計の遺族が受け取るようにする

これが上手くできれば未支給年金で死後に受け取るより遺族はグッと増えた年金を受け取ることができる(ただし相続になる)

ただ実際にコレをやるのは前もって両親が「そうするからな!」と決めて子にもちゃんと説明していかないと後でモメるだろう、これは大きなリスクだ

ヤバそうなのは、
オヤジ、もう死にそうだな
だったらオヤジが繰り下げしていた年金を例の繰下げ申出みなし制度を使って5年前時点から支給してもらうようにしよう

こうやって実際に年金支給が始まってしまってから、オヤジの病状が劇的回復して元気になってしまったとき

「オイ!俺の年金は75歳まで繰り下げするハズだったんだぞ!」
「おまえたち、誰が俺の年金支給開始させた!」
とかなんとか、ドラマに出て来そうな夫婦&親子喧嘩の地獄絵が、みたいにならんとも限らない

だから、年金繰り下げするには、もし自分(配偶者も)が死にそうだ!と子が察知したら「子の判断で年金開始することができる」と念書を書いて、サインとかハンコして、家族みんなで意思の共有をしておくべき
これが二つ目の備忘録


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