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カラスノエンドウのポークステーキ添え

妻が不在の三日間を自炊して過ごすことになった
私は日ごろは料理をやらない
かつて私の料理を「よくこんなマズいものできるのね!」と感心(悪い意味で)されたので、それ以来私は料理し終わった皿や鍋を洗う担当を妻から仰せつかっている

そんな私が久しぶりに料理の腕を振るったのは、自分用のポークステーキ
さらにこの日のために仕込んだのは裏庭に勝手に育ったカラスノエンドウ

カラスノエンドウという名な通称で、正式にはヤハズエンドウという
小さいながらエンドウマメとほぼほぼ同じ実をつけ、古代はこのカラスノエンドウを人々が食していたというから、これは食える草なのだ

これがカラスノエンドウ

柔らかくて食べやすい部分は先端に花がついている部分近辺を
手でつまんで引っ張って、プツンと茎が楽にちぎれたら、そこから先は柔らかいだろうと目星をつけて収穫してきた

茹でたり炒めたりすると量がかなり減るので、ザルいっぱい収穫してみた
ところどころの茎にはアブラムシ(アリマキ)がビッシリついているのがこの草の特徴で、できればそれを避けた方が気持ちよく食べられると思う
まず水洗いのあと、1分か2分茹でる

これはけっこう大事な下ごしらえプロセスで、
実はカラスノエンドウに限らず、いつもお馴染みの大豆や小豆などの生豆には、これを食べようとする動物から自身を守るために若干の毒が配備されている
豆を茹でるという行為は、この豆が自然に持つ毒を無害化させる大事な作業だったのだ

その後鍋から取り出し、ポークを焼いてあと油がまだ残っているフライパンに茹でカラスノエンドウを移し、ニンニクを加えて炒めてポークの横に載せて完成

今日の料理はカラスノエンドウを主役にしたくなって「カラスノエンドウのポークステーキ添え」としてみた

カラスノエンドウの食感は
やっぱりまだちょっと硬いかな、って感じだった
味はニンニクと香辛料で隠れてしまってカラスノエンドウの風味は分からなかった
でも、完食したよ
妻は不在で自分一人の夕食だったから、誰にも文句は言われない

話は変わるけど、
野草を食うのは、実はけっこう難しい
野草には食べられるものもあれば、毒があって食べたら危険なものもある
どう見分けたらいいのか?

それはYouTubeやTikTokのような動画から「この野草食えます」みたいなものを観て知って、それと同じ野草を図鑑と見比べながら同定し、
ちゃんと分かって知っている野草を食うことが大事

そういう学習をすっ飛ばすと、野草は安全に食えない

まずは身近にあって、よく見つけられる「いつも見慣れた野草」から「食う」を入門するのが良さそうだ
というわけで、春から初夏に道端や公園や裏庭で探せる草の「食べる」を、本格的に研究して実践してみたいと思ったワケです

実際に災害に遭って、その辺の草でも食うか・・・にならなければいいけどね


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