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大西健丞が思い描く、空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”の今後の展望について

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は1996年から活動しているNPOで、これまでに世界37の国と地域で、紛争や自然災害に対する緊急人道支援や開発支援、地域創生、保護犬事業、などを実施してきています。

その中で、日本での災害発生時に救助・救命活動を即時に行うため、新たに立ち上がったプロジェクトが空飛ぶ捜索医療団「ARROWS」です。
今回は、災害・医療支援に対する決意や私たちが目指すソーシャルイノベーションプラットフォームについて紹介したいと思います。

空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"とは

大規模災害の被災地に素早く駆けつけ、救助・救命活動を行う、医療を軸とした災害緊急支援プロジェクトです。航空機やヘリコプター、船などの輸送手段を活用し、医師や看護師、レスキュー隊員、災害救助犬などの救助チームを被災地に派遣しています。

活動時の様子

東日本大震災以降、ほぼ全ての国内大災害に対応してきており、最近では2023年に発生した石川県能登地方地震や、2019年ごろの台風15号・19号の被災地などで支援を行いました。

現場では自治体、病院、NPO、企業、そして自衛隊・消防などと連携し、発災直後の救助・救命活動から物資配布や避難所の運営、中・長期的な復興のサポートまで、必要な支援を最適な形で提供しています。

私たちは「一秒でも早く、一人でも多く」の命を救うことを使命としています。これまでの経験と強みである「機動力」「専門性」「ロジスティクス能力」を駆使し、被災者に寄り添う心を大切にしながら活動を展開しています。

5つの特徴

①経験

経験豊富な隊員が、それぞれの専門領域で活動しています。医師、看護師、レスキュー隊員などが在籍しているため、災害発生時の柔軟な対応を可能にしています。

②機動力

隊員の大部分はフルタイムスタッフとして専任しています。これにより素早い意思決定と機動力のある支援が可能となっています。

③機能

多様な資機材を揃えており、医療支援、救命救助、物資支援、避難所運営支援、復興支援など、幅広い領域で災害支援をサポートしています。

④ネットワーク

企業、自治体、病院、大学、災害支援団体、政財界など、さまざまな分野との強いネットワークを築いています。これにより、あらゆる状況に対応できる柔軟な支援体制を確立しています。

⑤ホスピタリティ

私たちは被災者の皆さん一人ひとりに寄り添い、心からの支援を提供します。真心を込めて、誠意を持って支援活動を実施しています。

今後の目標と展望

空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”の目標は、より多くの人々をより迅速に救援するために、より洗練されたプラットフォームを構築することです。
先日も、民間団体として初となる災害医療支援船を導入しました。ヘリコプターが着陸可能な場所や、患者の応急処置が可能な設備があります。

災害医療支援船「Power of Change」

さらに、医療チームのさらなる充実も重要な課題としています。医師と看護師の数を増やし、より多くの現場で経験を積む必要があると考えています。特に首都直下地震や南海トラフ地震のように、病院の機能がダウンしている状況で、我々が迅速に対応し、多くの人々を救援するためにこれらの取り組みが不可欠です。

仲間を募集中

ARROWSでは、現地で共に活動にあたっていただけるロスター(登録隊員)を募集しています。ご興味をお持ちいただけましたら、以下より詳細をご確認いただけると嬉しいです。


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