『都会と犬ども』のことなど
未来をひらく
まだ四分の一しか読んでいないころからわかっていた。自分がこの小説について感想文を書くだろうなということが。だから物語を追うついでに、どんなふうに感想文を書こうかゆったり考えていた。『都会と犬ども』みたいに、僕も中学校時代を振り返ってみようかな。作中のアルベルトの生き方を現代人の若者と重ねてみようかな。引用についても思った。ここの表現はなかなかいかしてるし、感想文のなかに取りいてもいいな、というふうに。
でも、いちばん考え込んでたのは冒頭とタイトルについて