忽那諸島の睦月島で猫と触れ合う
インターネット上で人気の動物ランキングを作るとしたら、何が一位に輝くのでしょうか。
答えは分かりきっていますよね。
そう、猫です。
猫は何をしていても可愛いし、何もしていなくても見ているだけで癒やされるし、その姿を撮影してSNSに写真を投稿すれば反応がいっぱい貰えて人間の承認欲求も満たしてくれます。
というわけで、愛媛県松山市の近海に浮かぶ睦月島にやって来ました。
ネットの情報によれば、この島は猫が多く住むいわゆる「猫島」らしいので、きっと自分と同じように猫とSNSでのバズを目的に来島する人間がわんさか……かと思いきや。
天気も良い日曜日の真っ昼間にもかかわらず睦月港での乗降客はまさかの自分一人。
日常的にTwitterで可愛い猫の写真を漁っては片っ端からいいね付けてる数万人はどこへ行ったのか。
まさか、飼い猫や近所の地域猫、もしくは自宅で画面越しに猫を愛でて満足していらっしゃる?
もったいない!
猫が云々とか以前に、睦月島はこんなに美しい場所なのに!
Wikipediaによると、睦月島はかつて伊予絣の行商で栄えたとのことで、今でも島の中心集落には立派な家屋が道路沿いにズラッと立ち並んでいます。
街並みのオタクが好みそうな景色や路地も豊富なのに、乗降客が1人だけって……まあ定員90人の高速船に自分含めて4人しか乗ってなかったんですけど。
でも、よくよく考えてみれば、自分しか降りなかったということは……
島の猫を独り占め出来る……ってコト!?
えっ 今日は猫と好きなだけ触れ合っていいのか!!
ああ……しっかり触れ合え……
仔猫もいるぞ!
遠慮するな 人に慣れていて全く逃げないから近距離で撮影しまくれ……
可愛い 可愛い 可愛い
ただ今よりマグロ缶×2を与える!!
喜んでくれたようで何よりです。
数えただけでも20匹はいた睦月島の猫達は普段どうやって生活しているのかというと、どうやら地元の方から餌を貰っているようです。
閉校した小中学校の校庭と、道路を挟んだ向かい側の住宅の裏口付近が餌やり場になっているので、猫が目当ての場合は睦月小中学校跡へ直行してください。
地元の方が猫に餌をやる光景を撮影していたら、バニラモナカジャンボを一切れ貰いました。
ただ猫と触れ合っていただけでアイスまで……ここは楽園?
地元の方に岐阜から来た旅行者であることを説明すると、思い出ノートへの記入を勧められました。
猫に邪魔されながら書きました。
地元の方に島の観光名所を聞くと「玉善寺の楠が大きくて見応えがある」とのこと。
その巨大な姿は猫スポットとなっている睦月小中学校の校庭から眺めてもひときわ目立っています。
せっかくなので近くまで見に行くことに。
学校前の道を進み、鳥居の手前で右に逸れて……
あとはそのまま真っ直ぐ進むだけ。
見ての通り、目的の楠がずっと視界に入り続けるので迷うことは無いと思いますが……。
玉善寺の長い階段を登って行くと……
カメラに収まりきらないほど大きな「夫婦楠」が目の前に現れます。
夫婦楠は樹齢300年を超す大木で、松山市の天然記念物にも指定されています。
睦月島まで来たなら一見の価値ありです。
2時間程度の滞在でしたが、猫の可愛いさと地元の方の優しさと楠の力強さに触れ、充実した時を過ごすことが出来ました。
この次に行った同じ忽那諸島の中島にも楽しい思い出が沢山あるんですが、それはまた別の機会に書くかもしれないし、書かないかもしれません。
とにかく、忽那諸島は最高なので松山市まで行くなら寄ったほうが良いです。
少なくとも自分の中では再訪決定してます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
気になった方は是非一度現地へ行ってみてください。
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