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リュック置き引き事件、発見とその周辺の悲喜交々なお話

いよいよ2019年も残すところあと数日。今年はいろいろありましたが、やはり師走に入って起きた「リュック置き引き」は一年の最後を締め括るに相応しい事件となり、周りの方に多大なるご心配をおかけしてしまいました。この場を借りてお詫びいたしますとともに励ましのお言葉をかけていただいた友人知人のみなさまには厚く御礼申し上げます。
まずは、ご存知ない方にはおさらいの意味で事件noteをご覧ください。

リュックが見つかる!

12月9日(月)に盗難に遭ったリュック、その後、毎日2度ほど届け出を出した渋谷警察の会計係に電話確認をしていました。夜は警視庁の遺失物検索サイトで何度も捜索をしていたのですが、私の受理番号がヒットすることはなかった。ちょっと逸れますが、この検索サイト、実に使いづらい。かつ警視庁と神奈川県警では使っているシステムが異なるため、一つのサイトで都と県をまたいで検索ができない。無くしたものの重さに心はやられているので、こうしたひとつひとつのUI/UX体験の悪さはかなり堪えてきます。こうした点は早く改善してほしいものだと感じました。そしてヤキモキしながらの毎日が過ぎ一週間が経過します。実はこの間、もっとも困ったのは愛機Macbook Airがないことです。夜は良いとして日中の仕事、外出の合間の作業ができず、また無くなる前の3週間ほどで作ったものはすべてローカルにおいていたせいでイチからの資料作りを余儀なくされます(自業自得)。

さて、ちょうど一週間後の12月16日(月)、早朝から仕事で福岡に向かった私に吉報が舞い込みます。午後のミーティング中にその電話はありました。

"警視庁遺失物センターの◯◯です。オオニシ様が届け出を出されているお荷物が遺失物センターに移送されてきました"

「おおおおお!本当ですか!」と、そして「パ、パソコンは入ってましたでしょうか?」と尋ねると「はい、ノートパソコンが入っているようです」とのこと。「ありがとうございます」を何度か繰り返し、事務的なことを確認し、電話を切った後は、少し身震いというか、手が震えているような感覚でした。ミーティングに同席していた方も一緒に喜んでくれました。正直、ホッとしましたね。ミーティングを終え、Facebookに載せたのが以下です。リュックが出てきたことを大勢の方に喜んでいただけました(たぶん今年一のいいね数ww)。

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Appleの対応に感謝!

話は前後しますが、リュックis Back !の連絡を受けた後、私はAppleのカスタマーセンターに電話をしています。盗難に遭って4日目、もう戻ってこないという前提と仕事に支障をきたすため、新しいMacbook Airをオーダーしていたのです。遺失物センターからの連絡を受けた私は「あ!パソコン!」と思い出し、連絡したのです。私がオーダーしたものは工場を出荷し、移送中になっていて21日には私の元に届く手筈だと。担当の方に事情を説明すると実に嬉しい対応をしていただきました。

ご担当「それは大変な目に遭われましたね。お手元に届いた新機はキャンセル扱いとし、四日以内にご返却いただけれ大丈夫です。」
そしてこう続きます「ご事情がご事情ですので、無くされたパソコンがお手元に戻り、数日お使いいただいて何も異常が見られないということが確認されてからお届けした新機をキャンセルしていたいても構いません。」
最後に「本件はオオニシ様の受注番号に詳細メモを残しておきますのでご安心ください。責任をもって対応させていただきます。」と。

仕事柄、通販/ECのサポート側のことも考えたりしますので、このAppleの対応は本当すばらしいと感じました。ちなみに昨日オーダーしたものが届いたので以下のツイートをしてみたり。どうしてもこういうワンダホーな顧客体験をすると自ずとそのブランドが好きになりリピーターになるというお手本のようなものでした。

リュック、おかえりなさい!

福岡出張から戻り、12月18日(水)の午前、ようやく飯田橋の遺失物センターに行くことができました。申請をして我がリュックが待っている場所がこちらです。ドキドキ。

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きました。戻ってきました!外見は痛みも汚れもなく、無くなる前と何ら変わりません。係の方の前で中身を確認。やはり財布が無くなっていること以外、何も手付かずのままです。

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係の方に聞くと、このリュックは大崎駅の事務室に12/9には届いていたようです。なんと、無くなったその日のうちではないですか。大崎駅ということは私が居眠りしたのが品川だったという証拠にもなるでしょう。新橋で乗ったときは立っていたのですが、品川過ぎて座ってしまい、すぐに眠ってしまった私のリュックは網棚から大崎駅で車内から持ち出されたという仮説が成り立つのです。起こってしまったことは仕方がないとして、事件が起きた9日〜連絡を受けた16日までの一週間でリュックを見つけられなかったのには3つのポイントがあったと感じています。
1つ目:駅係に対する私の伝え方
私は興奮していました。盗難に遭った、リュックが盗まれたと言い続けたせいで「盗難=事件=警察」というインフォメーションが与えられることになった。
2つ目:私に対する駅係の伝え方
私はどうすれば良いか?の問いに盗難は警察なので「そちらにハチ公前交番があるので、そこで届け出を提出してください」
私は「駅に届くかもしれないから駅に伝えなくて良いのですか?」と尋ねましたが「交番に行ってもらえれば大丈夫です」と言われ、駅に事実を伝えられなかったことが反省として残る。
3つ目:交番巡査の私に対する伝え方
山手線の新橋→渋谷の間で起こっている問題なので、それぞれの駅に確認してみてはどうか?の一言さえあれば…と今になって思います。
3つ目は駅係にも言えますし、私もそのくらいのことは考え付かないといけなかったのですが、あの時点で冷静ではいられなかった。自分で調べたのは新宿のLABIやビックカメラでしたが、駅に聞くべきでした。そうすればもう少し早くリュックは手元に戻ってきたかもしれません。
同じような被害にもし遭われる方がいらしたら、私のこうした経験は少なからずお役に立てるような気がします。

後日のよもやま話

最後に、戻ってきたリュックのことですが、この二日ほどは、会う方会う方に触っていただいてます。"無くなっても戻ってくる"とか"無くならない"などの縁起物、御利益ものみたいな感じです。私も調子に乗って、遺失物センターの表記にインスパイアされて「LOST&FOUND」というリュックブランドでも立ち上げてみようかなどと言ってみたりしましたが(笑)、年の瀬にあまり嬉しい体験ではかったことは確かですし、できるなら二度と御免。知ってる方が同じような目に遭われるのも辛い。ただ、大変教訓になりました。

1. 滅多なことでは山手線では座らない(山手線はぐるぐる回っているし、本数多いので非常にリスクが高い。犯人逃げやすい)。
2. 自分で持てる大事なものは網棚には載せない(載せても目を離さない)
3. 着席したらリュックは膝上胸前で抱えておく

おまけ:LOST&FOUNDな体験をしたINCASEのリュックはこちらです。

最後までお読みいただきありがとうございました!
みなさん、本当にお気をつけくださいね。