「アイドルマスター」のライブをはじめて観賞した日のこと
タイトルの通りですが、9月9日、10日に開催されました
アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージというゲームの8周年をお祝いするライブステージ、
「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS Shout out Live!!!」
を、今回インターネット配信を通して2日間視聴させていただきました。
・アイマスのライブの視聴経験なし
・アニメ系および声優さんのライブの視聴経験なし
・デレステは今年の1月にはじめ、そこからアイマスに入りし者
という、ライトもライトなド新人の立場の人間のライブの感想を
今回は書き記していこうと思います。
視聴する前の心境
上記したとおり、私がアイマスを知ったのは今年からで、
そこから今日にいたるまで何回か、
アイマスとしてライブは開催されていましたが、お恥ずかしい話金銭的な理由などもあって、これまでライブを見るには至りませんでした。
今回視聴のキッカケになったのは、
地方の人間でも視聴できるネットによる生配信が行われていたことと、
やはり8周年という、自分がプレイしてて、さらにハマッてるゲームの
記念のイベントのライブだからというのが大きかったです。
今回くらいは視聴してみようかな~という、軽い気持ちで決断したわけですが、
実は視聴する直前まで、不安――という表現は大げさですが、
どうなるんだろう…という、正直、期待と怖さが入り混じった心境でした。
何故かというと、
例えば、ジャニーズのライブはジャニーズを目当てに見に行くし
AKB48のライブはAKBを目当てに見に行くわけで、
当然ライブには見知った、アイドル…推しが、歌って踊ってて、
それに狂喜乱舞して終わったらすべての記憶がなくなる――
というのが、まあ一般的なアイドルライブの観賞の経緯だと思うんです。
でも、アイマスのライブに、そのライブ会場に、
自分の知ってるアイマスのキャラは、厳密にはその場に存在していません。
でも、そのキャラクターを演じてらっしゃる声優さんが、歌って踊っていると。
アイマスに限らずアニメ系のライブ・ステージってそれが当たり前だと思うので、多くの皆さんは特になんともないと思うのですが、
そういうステージすら未経験の人間からすると、
声は知っているけど姿は知らない人のライブなわけで。
大丈夫かな、みたいな。
解釈の一致不一致みたいな言葉がオタク業界にはあるんですけど、
声優さんとは、ゲーム上では絶対に姿は出てこない人で、
キャラクターとは密接なつながりを持っている人ではありますが、
そのキャラと同じ趣味ではないでしょうし、同じ容姿でもないでしょうし、
当然ですが、言ってしまえば演じているキャラクターとは他人なわけで。
いわゆる「中の人」みたいな表現されるんですけども
中の人を知ることで、キャラクターにゲーム上にはない付加要素が入っちゃうことが、なんとなく、漠然と怖かったといいますか。
そこで無意識の内に解釈が左右されちゃうのかな、みたいな。
あと単純に「楽しめるのだろうか?」という不安もありました。
デレステか声優さんか、どちらかに造詣が深いのならそのどちらかの知識に比重をおけば楽しめるのかもしれませんが、
生憎私はどちらも疎く、そのような人間が、突発的にライブを視聴して、
しかもひとりでですよ
詳しい方が傍にいるならまだしも、そういう環境で楽しめるのかなという不安。
この不安があるからこれまでライブを視聴してこなかったわけですが、
私もデレステをはじめて半年。
まそろそろ一度くらいは体験すべきだろうと。
アイマスってコンテンツのゲーム体験の半分はライブだと思うので。
もちろんそこを知らなくても100%楽しめるコンテンツだと思うんですけど、
知ってればより楽しくなるみたいな、ライブはバフなんだろうなというのは
なんとなくこれまでのパブサによって把握していましたので。
今回思い切って、ライブ観賞に踏み切りました。
視聴してみて
まず結論から言いますが、メチャ楽しかったです。
そのうえで、不思議な体験をさせてもらったな――というのが一番の感想でした。
確かに、ステージ上にいらっしゃるのは全員知らない人で、
その方たちが、知ってる歌を、知ってる声で、なんならゲームと同じ振り付けとかあるので、知ってるダンスで踊っているわけです。
で不思議なんですけど、人間がその個体の認識をどこでしているのか、
ほんと人体の不思議だと思うんですけど、
確かに、いまライブで歌って踊っているのは自分の知っているアイドル達なんだなあというのが感じ取れたといいますか、
カラオケ的な、本人じゃない人が歌うという見方ではなく、
ちゃんと、ああこの声優さんはこのキャラなんだなと認識できていました。
見た目は全然知らない人なのに。
アイドルマスターって長く続くゲームですし、
このライブのデレステも8周年、ライブならもっと?長い時間続いているわけで、
そう考えるとそれと同じ期間、声優さんは、自分のキャラとして、一緒に歌って踊ってるということになるわけで。
その長い歴史の積み重ねの結果を見た感覚がありました。
あとデレステの記念ライブだからか、初披露?の曲以外は
全部自分が知ってる歌(デレステ実装曲)だったのも助かりました。
で、ライブでなんなら一番楽しかったかもしれないまであるんですけど
ライブ視聴には、横にyoutubeみたいなコメント欄があって、
視聴されてる方が自由にコメントを打てるんですけど、
そこが爆速になる瞬間が常に楽しかったです。
ああこの曲って歴戦の方からすると意外な曲なんだみたいな、
あこれデレステにはあるけどライブで初披露なんだみたいな。
そもそも完全初披露なんかい!みたいな。
自分は全然これまでの歴史を知らないので、
皆さんがマジで!!!?みたいに驚いてる姿を見ると、
なんだか自分もワクワクしちゃうといいますか、
一緒に楽しめて、その一体感みたいなのがよかったです。
デレステ自体そこまで経験が長くないので、私が付き合いが浅すぎて
いわゆる「確かにその場にキャラとして顕現していた」みたいな表現は言えないんですけど(アイドルの解像度が低いので)、
でも確かに、ライブのパフォーマンスはさることながら、
一部の人はMCや普通の会話まで、まるでアイマスのそのキャラと同じなんじゃないかと思う人がいて、あ辻野あかりさんとかなんですけど、
そういう方を短期間にたくさん見せられると、
アイマスって二次元のキャラだったのか?
ワンチャン辻野あかりは現実にいたのでは?
みたいな、
そういう感覚に陥りました。
非常に、不思議な体験だったと思います。個人的に。
ライブのパフォーマンスも堂々としてて、
生声も綺麗だし踊ってても歌が途切れることなくて、
これも長い積み重ねの結果なんだろうなと。
ていうか生バンドでやるんだみたいな、その本格さもまず驚きましたし、
も普通にライブでした。煽りとかクラップとかありましたし。
体験としてはフェス見に行って複数のバンド見れた幸せ~みたいな。
個人的に好きな演目
ここからは普通にセトリのネタバレになるので、ご注意ください。
ものすごくざっくりとですが、特に自分が視聴して印象に残った曲と感想を挙げて行こうと思います。
かなり絞るので、挙げた曲以外もとてもよかったです。
ミライコンパス
こんなに泣ける歌だったんだ、というのが第一印象といいますか、
確かにゲームで実装してる曲もMVも泣かせる、旅立ちの歌なんですけど、
実際生で聞くと、ていうか、本来あってはいけないことだと思うんですけど
ライブのほうがうまかった。
CDは撮りなおしもできるしなんなら機械の修正もはいるしで
本来一発勝負の生声演奏は、その場の流れと熱さを楽しむものだと思ってたんですけど、
それにくわえて、ミライコンパスは驚くべくことに、生声のほうが整ってた。気がする。
高森藍子さん(の方)の感情の入り方がまず尋常じゃなくて、
そこに加えて、収録版でも上手かったんですけど、望月聖さん(の方)のビブラートとファルセットがありえんくらいに響いてて、
絶対にCDで聴くより泣けちゃう。
ていうかミライコンパスの安定感は全曲通しても郡を抜いてた気が。
望月聖さんは、私がはじめてプレイしたデレステのイベントで、
はじめて声が本格的に実装された子なんです。
つまり同期なんですね。
なかなか同僚の方でも少ないと思います、望月さん(の中の人)とデレステで同期の人(同期ではない)。
だからか、特に感情移入して見てしまって。
それ抜きにしても、望月さんの歌声や、MCでの可愛らしい所作は、ものすごく魅力的でした。
望月さんの参加楽曲は全部よかったしょうみな話。
恒常のガシャチケは次望月さんだよなあ!
Little More
おそらく不倫の歌。
まなにがしかのイケナイ恋に身を焦がす女性の歌なんですけど、
三船さんは…(スゥー)…こういう歌が、似合ってしまう女性…。
振り付けが個人的にとても好きで、
秒針を指で戻したり、それを願おうとする歌詞があって、
これはソロの一曲目にもあるんですけど、
アイドルになるまで流されるように、無為に時間を過ごしてきたと感じている三船さんの、三船さんらしいソロ曲といいますか。
後ろめたさ…みたいな気持ちと、それでも現状を打破できない、そしてするつもりもない自分への罪悪感や、その状況にどこか陶酔して酔っているような自分も観測して、自虐的に微笑んでるような…。
こう、善悪や甲乙の二元論ではない、色々な感情が入り乱れるかなり複雑な歌だと思うんですけど、それを見事に歌いきってらっしゃって…。
本当に、酒場で披露された歌姫のショーを見ている気持ちでした。
シティポップが好きというのもあって、お気に入りの曲です。
アイドルとしての三船さんは、まあ演技でも涙の女王とか言われてましたが、基本的には笑顔の似合う方だとも思うので、
次の曲は最後安らかな終わりのある恋の歌であってほしいと思いました。
Little Moreはオシャンな酒場で歌う、憂いを秘めた歌姫…みたいなイメージですが、
純情Midnight伝説で楽しそうにハジけたり、
アタシポンコツアンドロイドでは三者三様、それぞれの感情の見せ方、壊れ方を見事に演じてらしてて、
ゲームの中の三船さんと一緒に、さまざまな側面をたくさん見られて、
これぞライブの醍醐味だなあと思ったりしました。
ただやっぱり最後見えない背中で手を繋ぐというのは
もうどう考えても不倫の暗喩…
ノートの中のテラリウム
もともとこの曲はデレステにきたときから大好きな曲だったんですけど、
演者それぞれの演技が半端なくて、曲とは違う場所で圧倒されてました。
そもそもあきらかに生のライブで披露する用に作られてない歌だと思ってるんですけど、それを表情の演技つきで歌いきるのはえぐいて。
久川凪さんは歌に感情をのせるのがうまく、
森久保乃々さんはキャラをのせて歌うのがうまい、という印象。
最初、なんか森久保さん不思議な表情で歌ってるなーと思ってたんですが
アレ、森久保乃々を憑依させてるんだと気づいた瞬間の衝撃。
もう演じながら歌うとかじゃなくて、森久保さんがそのまま歌ってた。
ノートの中のテラリウムは、最後二人の歌い方が変わる感動がね…
コミュ見てると、ああこれは最後あそこからのああなってからの二人の歌なんだなみたいな、全て歌でコミュが透けてみえるのがいいですよね…。
同様になみだのくにも、森久保さんが凄すぎてただ圧倒されてました。
ステージに1つの世界を構築されてて…確かにくにだわと。領域展開です。
確かにあの歌に触れてる間ちょっと記憶なくなってたし、森久保さんは五条悟かもしれん。
無量空処。
HardcoreToyworld
実は自分がデレステに入ったキッカケが、ストリート・ランウェイという曲をサブスクで聴いたからだったので、
ま当然この曲もばちばちに好きです。
初披露だったんですね。
ランウェイは退屈な世界でも自分らしく胸を張って歩こう、何も恐れなくていいという、彼女たちらしい歌なんですけど、
こちらは対して退屈な世界なら作り替えればいい、何も我慢しなくていいという、
方向性が違いながらも、確かに同じイズムを感じさせる歌で、
も単純に惚れました。二人に。
省きましたが、Claw My Heartも大好きな歌なのでめちゃアガッた。
単純に早坂美玲と砂塚あきらが好き、なんだよなあという。
純情Midnight伝説
かわいい。
Drastic Melody
島村卯月さんの衝撃。
パブサで見たんですが、それぞれのユニットの相方が代打参戦されているということで、なるほどなあという。
この曲に限らず、このお三方、島村さん黒埼さん木村さんは、常に高いパフォーマンスされてらっしゃったな~という印象でしたが、
一番記憶に残っていたのがこの曲だったので。
島村さんの激しい歌、私はあんまり記憶になかったので、ただただギャップに呆然としていました。
ソウソウ
ナターリアだった。まぎれもなく、正真正銘。
音楽とはこうあるべきというか、正しさなんて気にせず、観客と一体になって楽しむという本質をやりきってらっしゃって、
すごい人だなと。歌もダンスも。全部ナターリアだった。感動しました。
バンドアレンジの曲
これがライブ一番の醍醐味だなあといいますか、
デレステのライブという楽しさとはまた別の、バンドを楽しむというコンテンツも用意されてて、アイマスのライブすげーな!と素直に感嘆。
どれもよかったんですけど、きゅんきゅんまっくす好きです。
たぶんまっくすなのは殺意だと思います。
終わり
以上、振り返り配信とか見ずに記憶だけでかいているので
なんか支離滅裂なことを書いていたと思いますが
こういうのってその時の衝撃で書きなぐるものだと思うので
あえてこのまま残そうと思います。
上記の他にも色々書きたい曲あるんですけど、
そうなると全部感想書くことになるのでこれで締めようと思います。
結論
デレステのライブ、いいよね…。
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