強迫性障害になって変わったこと
発症〜高校生
僕は現在、強迫性障害という精神疾患を理由に大学を休学しています。
この病気を発症したのは中学生のとき。ある日突然、お風呂にある窓の鍵が閉まっているかどうかが気になりました。その日は一度確認した程度で、確認は終了。しかし、日に日に「確認したけど、やっぱりしまっていないのでは」という思いが強くなり、確認作業の回数が増えていったのです。
冒頭にも書いたように、今は大学生なので発症からは数年経っているのですが、その間は自分が強迫性障害を発症しているとは知らず、何とかやり過ごしてきました。(この期間も色々とあったのですが、色々過ぎて割愛します)
コロナ禍になって
そして皆さんもご存知の通り、世間では新型コロナウイルスが猛威を振るいだしました。僕の場合は当時大学在学中で、幸い、リモート授業が取り入れられました。「これで外に出る必要もあまりないな」と、当時の僕は思ったものです。
しかし、ここからが強迫性障害との本当の戦いでした。
症状が悪化
リモート授業が始まった当初は、通学時間がなくなった分早めに課題を終わらせられたり、バイトのシフトを若干多めに入れられたりと、一人の時間が好きだったこともあり、不謹慎ながら個人的には楽な生活をしていました。
しかし、コロナ関連のニュースが増えるにつれて、「自分が感染したらどうしよう」「周りにうつしたらどうしよう」という不安が増していきました。
そして、これまで症状としてはあまりなかった、不潔恐怖との戦いが始まりました。
これまで何気なく触れていたものが、全て汚く思えてくる。家族が触った物、触ったであろう物に対して恐怖を覚えるようになったのです。
同じような症状を経験された方は分かってくださるかと思いますが、そういった物に触れた後は当然手を洗います。普通であれば一度手を洗えば済むのですが、強迫性障害ではそうはいきません。「ちゃんと洗えていないのではないか」「何かに触れたのではないか」という恐怖から、何度も手を洗い続け、その結果手がボロボロになっていきました。
今では家族に理解してもらっていますが、当時はそうでなかったため、ハンドソープの消費量やら水道代やらで相当迷惑をかけていました。(症状軽くなったとはいえ今もですが)
そんな状態では当然家からは出られず、リモート授業を言い訳にほぼ引きこもり状態になりました。
コロナ禍を経て変わったこと
前述したように、僕は一人でいる時間が好きなタイプです。それは今も変わりません。しかし、僕の中で大きな変化がありました。周りから見れば小さなことかもしれませんが、それは、「誰かと話すのが楽しい」ということです。
それまでは、なるべく一人で休日を楽しんでいた僕にとって、非常に大きな変化でした。趣味が合う友達と頻繁に連絡を取るようになったり、家族がいるリビングに、意識的に行ったりするようにもなりました。
コロナ禍(僕の場合強迫性障害も)等で、読んでくれている皆さんや僕も含め、世界中が大変な時期を過ごしていると思います。
ただ、この期間に起きた気持ちの変化は、これからも大切にしていこうと思います。
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