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ベトナムの野外遊び「ロンランレンマイ」が、日本の「ことろことろ」と似ているお話

こんばんは!鬼ごっこ協会です。

今日は、ベトナムの野外遊びに、日本の鬼ごっこの起源である「ことろことろ」と同じような遊び方の鬼ごっこを知ることができたのでご紹介できればと思います。

■日本のことろことろとは?

ことろことろは、日本では1300年昔からあると言われている鬼ごっこで、最も日本で親しまれてきている古き良き鬼ごっこです。

■ベトナムの鬼ごっこ「ロンランレンマイ」とは?

この「ことろことろ」が、ベトナムでも酷似している鬼ごっこが遊ばれていることが分かりました。「ロンランレンマイ」という鬼ごっこです。

「rồng rắn lên mây (ロンランレンマイ)」

ベトナム語では、このように書くそうです。

どんな遊びかというと、由来する物語があるそうです。

(由来)病気の子どものために薬を探し求めていた龍と蛇が、医者から薬を手に入れた。龍と蛇が頭・体・しっぽのうち好きな所を取るように言うと、医者はしっぽを欲しがった。しかし、龍と蛇はしっぽを渡さずに逃げてしまったので、医者は列の一番後ろの子ども(しっぽ)を捕まえようとするのである。

遊び方としては。
①医者役1人を決めて、残りは龍役になる。
②龍になった遊び手たちは1列になり、医者の前を歌いながら歩き回る。
③歌が歌い終わったら、龍は医者の前で止まり、医者が家にいるかどうか尋ねる。
④医者から「いない」と返事が返ってきたら、龍はまた歌いながら歩き回る。
⑤医者が「いるよ」と答えたら、龍は「私を捕まえて」と返す。医者は列の一番後ろの遊び手(しっぽ)を捕まえようとして龍は逃げる。
⑥龍の一番後ろの遊び手が捕まったら、次の医者役を決めて遊びを続ける。

以上が、「rồng rắn lên mây (ロンランレンマイ)」でした。

■ことろことろとロンランレンマイが違う点とは?

ほとんど、日本の鬼ごっこの起源「ことろことろ」と酷似しているルールと遊び方でした。違う点は、ベトナムは医者と龍という2役の鬼ごっこであったが、日本は鬼・親(先頭)・子(列の先頭以外)の3役であることです。日本は先頭の親が子を鬼から守るというルールですが、ベトナムは医者が龍のしっぽを取るというルールでした。詳細の内容は違うものの、大枠としては同じでしたので、大変興味深かったです。ぜひ、ベトナムの方に聴いてみたいと思います。

※参考資料:聖学院大学HP
https://www.seigakuin.jp/news/seig/191116ageokodomo_univ/

※『世界71ヵ国の野外伝承遊び』森田勇造編著

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