活字の悦び呼び起こせ!『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』・Contents Diving(1)
お気に入りの詩歌である。
52首。いずれも「たのしみは」で詠み始める。1878年の作品らしいが、素朴な幸せに憧れる我らにうったえかけるものがある。
豪奢でなくてもいい、何かその日の暮らしの中で、ほくそ笑むくらいの楽しみ。先に紹介した一句には、書を手に取るときの愉しさを思い出させる。
しかし。いま巷では、時代をよく観察した本が売れている。三宅香帆著,『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(2024,集英社新書)である。
このnoteの扉写真にあるように、紙の本で購入して読