こどもの問いで深まる「哲学対話を取り入れた小学校道徳」

産育休に入り、仕事と育児で追われて慌しかった毎日から、仕事面での拘束時間から解放されることになりました。(とは言っても、産休中は体調が悪く、育休中は24時間子育て勤務ですが…)
その時間を利用して、新生児を抱っこしながら哲学対話に関する書籍や、小学校道徳の資料を読み込んでいます。
読み込んでいくと、「なるほど、そういうことか」と疑問に感じていたことが明確になったり、「そうそう、そういうこと」と納得できることがあったりするなど、これまでの実践が思い起こされ、実践と理論を融合させて言語化して残したいという思いが強くなりました。
Twitterの制限文字数が私にとってちょうどいい量なのですが、慌てず焦らずゆっくりじっくり進めれば、もっと長い文章で自分の表現したいことを組み立てたり、具体例を挙げて詳しく説明したりできるんじゃないかと考え、挑戦してみることにしました。

これまで、道徳や哲学対話に関する専門書はそれぞれたくさん出版されて世に出ていますが、「哲学対話を取り入れた道徳の授業」を体系的にまとめた書籍は探し出すことが難しく、見つけることができません。
こうした現状も踏まえ、今回はなかなか手に入ることのできない「哲学対話を取り入れた道徳」の実践に焦点を当てて書き記していこうと思います。

書籍として出版されていないということは、これまでは実践者が少なく、購買側のニーズも低いと判断されていたかもしれません。興味を持っている方が少ないことは、Twitterの発信でも♡が少ないことで肌で感じています。
ただ、新学習要領でも「主体的・対話的で深い学び」や「考え議論する道徳」が明記され注目されている背景から、哲学対話の要素を取り入れた道徳の授業にも、徐々に注目が集まっています。

私の勤務する自治体の研究会では、国語や算数の教科部会には100名近くの教員が集うのですが、道徳では十数人のこともしばしばあります。
つまり、道徳を専門科目として位置付けている小学校教員は少なく、ベテランの教員であっても「道徳の授業は苦手…」と感じる方もいます。また、「哲学対話」と聞いても「哲学者の考えを知識として理解する」というイメージを持たれている教員も多くいます。
つまり、道徳と哲学対話の両面での説明があってこそ、「哲学対話を取り入れた道徳」の良さが伝わるのだと考えました。
まずは、道徳と哲学対話のそれぞれの特徴を勉強中の私なりにまとめ、「哲学対話を取り入れた道徳」について迫っていきたいと思います。
#哲学対話で道徳を

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