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馬に乗ってモロッコを冒険したら指名手配された話し➄~準備編~

タクシーの運転手に聞き込みをする「ベルカーニ村を知ってますか?」街中にはいくらでもタクシーがあるが、いかんせん言葉が通じにくい。。いくつかに聞き込みをしたら、「あぁ、ドゥアール・ベルカーニね!」と言ってきた運転手がいたので、きっとそれだ!と思い、どのくらいの値段かなと聞いてみた。

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外国の人間ならまず立ち寄ることがないだろう場所。完全によそ者だ。すれ違う人にサラムアレイクム(こんにちわ)と挨拶をしながら道を進んでいると、

「プレッソ!プレッソ!」

と村の子供たちからプレッソという言葉が聞えてきた!

俺は知っている。「プレッソ」という言葉を。そして見つけた!向こうも駆け寄ってくる。

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「プレッソ」とは犬の名前だ。実はここベルカーニ村は、日本で馬旅について相談に乗ってもらった青年が一時期住んでいた村で、彼がモロッコで1000kmの旅を終えた後に、相棒の子犬を預けた村だったのだ。

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あんな子犬だったのに、随分大きくなったものだ!プレッソは、人懐っこく、人を見分ける力があり、犬小屋からだしてやるとどこまでもついてくる。村の人気者だ。

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書籍に登場したアブドゥラたちも元気。

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ご馳走してくれた。

打ち解けてきたところで、馬を探していると話しを切り出してみる。すると、次の木曜日に動物市場があるから連れて行ってやるよ!という情報を得ることができた。木曜日まではあと3日ある。せっかく時間があるなら観光でもしていくか!と、青くてインスタ映えで有名な街のシャウエンに男一人で行くことにした。ベルカーニ村からフェズに戻った翌日は、夕方のバスの時間まで動物病院を探すことにした。念のため拾った時から震えていた仔猫のティナを見てもらうためだ。

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聞き込み調査をしてようやく見つけることができたが、ロバや牛など大型の動物専門の病院のようで、猫は見られないといわれてしまった。

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代りにフェズの動物病院の連絡先リストをもらった。全部フランス語で良くはわからないが、片っ端からSMSでメッセージを送ってみる。すると、そのうちの一軒からすぐ連絡をもらい、車で迎えに来てくれた。

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モロッコの動物病院。普通に旅行していたらまずお世話になることが無いんだろうな~。


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