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【白熊杯】俳句で応募します #白熊俳句

 めっきり寒くなって冬本番どころか、雪降りすぎの様相ですね。

 私が育った田舎町は南の方だったので、幼い頃は雪が降ると珍しくて必死になって泥混じりの雪合戦などをして楽しんだものでした。そんな雪の日、母におんぶされて母が歩くたびにギュッギュッと音を立てていたことを思い出しました。私の体重の分だけ重くなったことでギュッギュッの音も少し大きかったのかなぁと思い出してしまいました。

 そして、寒くなると昔は火鉢を物置から出してきて、灰を綺麗にして真新しい炭を入れ火をつけていた父の姿がありました。思い出すのはいつも後ろ姿なので顔が見えてきません。写真に残っている顔だけが父の顔となり、記憶の中の父はいつしか顔も思い出せなくなっているようなことを思い俳句にしてみました。そんな父からは習字を教えてもらっていた時期もありました。けれど当時は外に遊びに行きたい盛りでしたね。

 冬は何となく寂しさが表に出てしまう季節ですね。

 今は亡き父と母を思い出しながら詠んでみました。



母想うおぶわれし日や雪踏みて

季語 : 雪

火鉢出す父の思い出背中かな

季語 : 火鉢

窓に雪筆も走らぬ幼き日

季語 : 雪



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