キャロル・キングの名盤/井上竜仁

歴史的名作アルバム『つづれおり』

アメリカの女性歌手キャロル・キングのセカンド・アルバム『つづれおり』(Tapestry、トラペストリー)は歴史的な名盤として評価されています。

「空が落ちてくる」「ソー・ファー・アウェイ」「イッツ・トゥー・レイト」などだれもが耳にしたことのある名曲ぞろいの逸品です。

繊細なピアノに乗せた伸びやかな歌声は、老若男女を問わず受け入れられ、永遠のスタンダードとして今も多くの人々をいやし続けています。

シンガー・ソングライターとして才能開花

元々は職業作曲家として多くのヒットを飛ばしていたキャロルですが、1970年代から起こった“シンガー・ソングライター”のブームに乗って才能開花しました。

『つづれおり』は、それまでにない自分の内面を告白するような歌詞、ギターのジェームズ・テイラーらによるアコースティックサウンドも受けています。

1971年10月から15週連続で全米1位を獲得しました。

【収録曲】

〈1〉空が落ちてくる
〈2〉去りゆく恋人
〈3〉イッツ・トゥー・レイト
〈4〉恋の家路
〈5〉ビューティフル
〈6〉幸福な人生
〈7〉君の友だち
〈8〉地の果てまでも
〈9〉ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー
〈10〉スマックウォーター・ジャック
〈11〉つづれおり
〈12〉ナチュラル・ウーマン

キャロル・キングのプロフィール・経歴

キャロル・キングは1942年2月9日、米ニューヨーク生まれ。

ニール・セダカの紹介で10代で作曲家としてデビューしました。

当時の夫、ジェリー・ゴフィンとのコンビで多数のヒット曲を生みました。その後1962年「泣きたい気持ち」で自らも歌手デビューしました。

1972年のグラミー賞では4部門を受賞しました。

シンガー・ソングライターの先駆けとなりました。

井上竜仁