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ダンス・ダンス・ダンス〜お前はお前のロックンロールをやれ

レッスン前のスタジオで
最近はまっているSilk SonicのLove's Trainを流して
一人踊っているアホな動画をインスタに投稿したところ
「一人で可哀想に」と同情してくれた優しい友人が
一緒にクラブに踊りに付き合ってくれました。
(もちろん誰か同情して一緒に遊びに行ってくれないかな?という期待から投稿しましたが)

ヨガの先生は静かに座って瞑想しているイメージですが
身体に振動や刺激を与えて停滞したエネルギーを解放するという動き方もヨガにはあります。
(単なる変なヨガの先生ではありません、断じて)

それにしても久しぶりにクラブに遊びに行って興味深いなあと感じたのは
私がいつも巷のヨガレッスンについて感じている違和感を
みんな楽しく踊っているクラブでも感じたこと。

いつも巷のヨガレッスンで感じる違和感とは
先生が鏡の前にマットを敷き、生徒は先生に向かい合わせ、つまり美しい先生を見つつ同時に鏡に映る自分の姿と見比べながら
(油売りのガマよろしく自己嫌悪にまみれながら)
必死で美しい先生を真似てアーサナ(ポーズ)の練習をする、というレッスンスタイルです。

何とクラブでもみんなが横並びに鏡に向かって立ち
最前列に立つ踊りの得意な人の振り付けを何となくみんなが真似る、というスタイルでダンスフロアーが展開していたのでした。
(ただし最前列の人はみんなに向かってではなく鏡に向かい自分の姿に酔いしれる、という点が違っていましたが、まあヨガの先生は流石にお金貰ってるからなあ。あ、一人そういうヨガの先生見たことあった。自分の鏡に映った姿を見て前髪ちょっと直して、みたいな)

私がティーンの頃、踊ることを覚えたのは、今は亡き江戸アケミ率いる伝説のファンクバンドJAGATARAのライブでした。

「お前はお前のロックンロールをやれ!答えなんかあの世で聞くさ」というアケミの言葉が私の座右の銘です。

これをヨガに置き換えると
「お前はお前のアーサナをやれ!答えなんかあの世で聞くさ」。

アケミが言ってるのは
他人が作った振り付けや真似ではなく、音楽のビートに耳を傾けて自分の身体から自然に湧き出るリズムと動きに正直に動いていくことが踊りだということ。
(もちろんちゃんとした型やコレオグラフィーに従う踊りもあります。そういう踊りじゃなくって)
そこから湧き出る踊りは唯一無二のもの、みんなそれぞれが勝手に違う動きになるのは当然。
カッコ悪くてもヘンテコでもホントはそんな踊りが世界で一番気持ち良いはず。

ヨガだって先生のアーサナの形に近づこうと脂汗をかくのではなく、自分の身体の奥底から聞こえてくる声に耳を傾けて、今日動かしたいように身体を動さなければ本当に気持ち良いヨガプラクティスはできない。

そして今日気持ち良ければ答えなんて知らなくていい。
だって明日のことなんて誰も知らないのですから。

https://youtu.be/PS46C2c5iPQ?si=e4QNpxMpNJe4z6DZ





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