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2020年

今年のクリスマスシーズンは、
ずどーーん!と体調を崩してしまった。

世の中が最も忙しない、この時期に。
やっちまったにゃあ…………。。。
本当にごめんなさい。。。

激しい頭痛から始まり、熱が40℃近く上がって
吐き気を催し、脱水症状になった。

このご時世なので、色々調べたけど、
新型コロナウイルスでもなく、インフルエンザでもなく、
結局、原因が分からないまま、体調は良くなりつつある。

ただただ熱が出ているのは腹が立つので、
体調不良の原因解明に思考を割いていた。
時期も時期なので、そういうことを考えていると、
なんとなく、2020年を振り返ることになる。

今年も、なんだかんだ気持ちがしんどかったなぁ。

2020年は、わたしにとって、とても恵まれた年だった。
いろんな縁が重なって、いろんな人に助けてもらいながら、
これまでの自分では、絶対にやっていなかった
絶対にやれなかったであろう経験をたくさんさせてもらえた1年だった。
それに、すごいことは「やりたくないこと」は1つもやらなかったこと。
(働きに見合わない扱われ方に、
多少ブーブー言ったり言わなかったりしたものの……。。。)
今年やったことは、全部、わたしが「やりたい!」と思ってやったことで、
これって地味なことかもしれないけれど、
とてつもなく幸せなことだと思う。

一方で、自分のキャパシティに見合わないくらい
多くのことを引き受けた1年だった。
そもそも、わたしは、他人よりもめちゃめちゃ体力がない。
それに、めちゃめちゃめちゃ要領が悪い。
なのに、他人並みにいろんなことをたくさんやった。
自分史上、最もお金が得られた年でもあった。

どうしてだろう。
周りの人たちに声を掛けてもらったことが多いけれど、
わたしがそういう声を無意識に引き寄せていた感覚の方が近い。
どうして、いろいろいっぱい引き寄せてたんだろう。。。


わたしが、うだうだ体調を悪くしている間に、
父が脳梗塞で倒れてから1年が経っていた。
倒れた後、危ない状況を脱してからは、

「きっと1年後には、今よりずっとずっと良くなっている」

なにが?っていう話ではあるが、ただ漠然と、
来年は、今よりなにもかもずっと良くなっていると
なんの疑いももっていなかった。

でも、結果としては、
なにひとつ変わりはしなかった。

むしろ、状況は悪くなった。

新型コロナウイルスの影響で、
父が過ごす介護施設への出入りが出来ず、
リハビリも思うようにやれなかった。

本人が自分の肌を引っ搔いてしまうからと
手にはミトンをつけられているので、
もともと、結構動かせていた右手も
今は、開くことさえ難しくなっている。

まだ60代で、耳は悪くないのに、お年寄りと同じように扱われたり、
口の筋肉が動かしづらく、よだれが出てしまうからと
口まわりにおむつが敷かれていたり。

もちろん、医療や介護に携わっている方々には、
頭が上がらない。
わたしには、父の介護なんて到底できないことだから、
プロに頼んでいるわけだし。

誰も悪くなくて、
ただただ、
わたしにとって、なんだかなぁって状況が
そこにはあって、
その状況が、日々悪化していく。

それは、わたしにとって、
結構、しんどいことだった。

わたしは、可能な限り
父のもとへ面会に行く母についていく。
(母は、毎日面会に行っている。)

別に行ったところで、わたしがなにか役に立つわけではないし、
窓越しに様子を見たり、声を掛けたりするだけだけど。

ただただ、
なんだかなぁっていうしんどい気持ちになるだけ。

それでも、きちんと現実の空気を感じていないと
それが「ない」世界に、どこまでも逃避してしまって、
地に足が着かなくなっちゃいそうで、怖いから、
わたしの心のリハビリもかねて、面会に行っている。

実際、父のいない生活は、それ以前よりも快適なもので、
「ない」ことにしてしまえば、意外と楽に生きられる。

でも、それは、絶対に自分が後悔するだろうなぁと思っている。

面会の行き帰りの移動中、
わたしは、必ずPCを持って行って
なにかしらの作業をするようにしている。
わたしは、ぽんこつなので
移動中の時間を割かないと、
いろいろ終わらないというのもあるけれど、
そうやって、なにかをやっていることで、
そのことしか考えなくていいし、
どうしようもない深い淵へ落っこちずに済むような気がして。


そういえば、こないだ施設の方から、
新型コロナウイルスの再流行しているからと、
月1くらいのペースでやっていたリハビリ施設への通所を
遠慮するようにお願いされた。

思いのほか、それがわたしのMPをえぐったのかもしれない。

「少しでもリハビリをして、少しでも身体機能を回復してほしい」

これも、わたしのエゴなんだろうけど。
それでも、わたしにとって結構ショッキングな出来事だった。

そのお願いをされた帰りの車の中でも、
わたしはPCでなにかしらの作業をしていた。
そして、この時、母に
「そんなに、生き急がない方がいいよ」
といったことを言われた覚えがある。
その時は、ピンと来ていなかったから、
ただ笑って済ませてしまったけれど、

わたしは、生き急いでいるというよりは、
落っこちて戻れなくなってしまうから、
死にそうな気分になってしまうから、
淡々とできるなにかをやっていたんだろうな。
(でも、それが、全部「やってよかった」と思えることって、
やっぱりすごく幸せなことだと思う。)


結局、体調不良の原因は、
ちょっと疲れただけっていう
超平凡なものだということで、結論づけた。
2020年の厄払いってことでいいよね。。。

今年も、なんだかんだ気持ちがしんどかったなぁ。
でも、みなさまのおかげで、1年間生き延びました。
わたしとしては、そこそこ頑張った方だろう。




来年も、きっとしんどい1年だ。
状況が好転するなんてことは、
そうそう、ないみたいだし。

でも、ちょっとだけ
わたしの心の筋肉がたくましくなっているはず。
そして、いくら心がしんどくても、
ほどほどに、ぼちぼちとやっていこう。

2021年も、なんとか生き延びられますように。

――――――
挿入させていただいたイラストが、とっても素敵で
トリミングしてしまうのが、大変心苦しい。。。
ぜひ、気になる方は、
09chiharu さんの作品をご覧くださいませ!



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