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ゲームのガジェットレビュー02 3COINS ワイヤレスゲームコントローラー

 こんにちは、ゆうまです。
 今回は2回目のゲームガジェットレビューになります。
 今回取り上げるのは300円ショップなんて言われてる、3COINSのワイヤレスゲームコントローラーです。
 その可愛らしい見た目からSNSで拡散され、知ってる方もいるかもしれませんね。SNSでは可愛い外観についてよく触れられていましたが、実際ゲームパッドとしてどうなのか、みてみたいと思います。
 このゲームパッドはF-ZERO99をプレイするために購入しました。
 先に述べておきたいと思いますが、ダメ出し目白押しな記事です。もちろん私の視点ですがその点はご留意ください。




購入に至った経緯

 今回は先に経緯について述べておきたいと思います。冒頭にも書きましたが、ニンテンドースイッチで配信されているF-ZERO99で使用するために購入しました。F-ZERO99では十字キーをメインで使いたく、十字キーの配置が上にある物を探してこの製品を購入した次第です。


諸元

製品に関すること。

製品情報

名称:ワイヤレスゲームコントローラー
開発:不明
製造:不明 made in china
取扱:株式会社パル(3COINS)
輸入:豊島株式会社(問い合わせ等は株式会社サポータス)
価格:2750円(税込)

製品の外観

 外装は値段相応です。同梱は説明書、ケーブル、保証書になります。中身が壊れなければいいのですから。

かわいらしいデザインの外箱。
上の写真のほうが実物に近い色合い。
左上にはswitch用と表記される。
説明書と保証書はなんかすごい、てかてかした厚紙。
黒い充電用のUSB‐Cがあったけど、どっかいってしまった。

仕様

 このゲームパッドはスイッチ用として説明がなされていますが、任天堂のライセンス製品ではありません。ボタン配置はPSコントローラーと同様で、十字キーが上になっています。ホームボタンほか、SSボタン、このゲームパッド独自のターボボタンがあります。LR、LZRZボタン、LRスティックは押し込みボタンになっています。背面には楊枝とかで押すリセットボタンがあります。スイッチのゲームパッド準拠しています。
 通信は、Bluetoothと有線接続、ニンテンドースイッチ以外での使用は記載がありません。(が、使えるらしいです。)通信距離は最大で10m、バッテリーな内臓で600mAh、連続稼働は最大で12時間とのこと。充電はUSB-Cで3時間。
 機能として、連射機能があり、押下連射と常時連射が選択可。対応ボタンはABXYボタン、LRボタン、LZRZトリガー、両スティック押し込みボタン。ジャイロ機能あり。振動機能の強弱とオフがゲームパッドから設定可能といったところ。
 カラーはアイボリーとブラウンの2バリエーション。

仕様まとめ


・ボタン配置はPS準拠。
・BluetoothとUSB‐Cの有線接続。
・対応はニンテンドースイッチ。
・ほとんどのボタンで連射機能が使える。
・振動機能をゲームパッド上で選択可。
・バッテリーは内臓600mAh。


本体の外観

 外観はプロコンを更に横に広げた印象を受けます。本体の厚みもプロコンよりあるし、グリップも大きいし太い。全体的にプロコンより大きい。

正面から見るとこんな感じ


裏面はシンプル、リセットしかない。
LR、LZRZとコネクタ 
横から見るとグリップが太く感じる。
並べると大きいのが分かる。

より詳しく

 まず、十字キー。PSのように上配置になっていて、十字キーの周りは円形の土台があります。大してABXYボタンは本体の形状に合わせて配置されていて、Aボタンの押し面がだいぶ斜めです。グリップの正面には滑り止めのシリコンゴムパーツが施され、この中にABボタンが入っています。
 次に、中央にはホームボタン、ホームボタンの右上にSSボタン、左上にターボボタンが配置、+と-はプロコンと同じ配置。ホームボタンの下にはインジケーターランプが4つ並んでいます。
 そしてLR、LZRZは隙間なく配置されているので、同時押しが可能。LZRZは見た目に反して押し込みがとても浅いです。LRの間にUSB‐Cのコネクターがあり、充電と接続はこちらから。

これでもう押したことになってる。

 左右のスティックは、ホームボタンが間に来ている分、離れている印象。反対の手でスティック操作をする場合はしづらいかも。
 最後に背面、リセットボタンが左側に配置、楊枝とかで押すタイプです。+ネジが8本で分解はできそう、シールの裏にネジ穴は無いと思います。

所感

 お待ちかね所感です。
 ゲームパッドとして使うかどうかと聞かれたら、私は使いません。
 その理由をつらつらと書いていこうと思います。

所感:十字キー硬すぎ

 冒頭でも書きましたが、今回購入した目的はF-ZERO99で使うこと、それは十字キーを使うのが目的ということです。F-ZEROマシンの操作は十字キーとスティックですることができますが、クラシカルな2Dレースゲームは、十字キーで操作するほうが調子がいいのです。私自身もクラシカルになりつつありますから。
 この主たる目的になっている十字キーがびっくりするほど硬い。クリック感が無く、ヌッとしたような感触のボタン。この感触は、Aボタンよりも硬いです。
 硬いことの問題、それは操作の精細を欠くとうこと。硬ければ押すのにそれだけ力を使い、少し曲がりたいのにグインをしそうです。たかだか10分ほどでも疲労感を感じる十字キーは使い物にならないと思いました。
 そもそも十字キーを上にもってくるということは、メインのように使える意図を感じますが、ここまで硬いとは。
 硬すぎて長時間の使用は困難であると感じます。逆に言えば長く遊ばせたくない、例えば子供に長時間ゲームさせないようにするにはいいかもしれません。でもそんなかわいそうな理由で購入するのはどうかと思います。
 スプラみたいにさほど使用頻度が高くないゲームならまだいいかもしれませんが、F-ZERO99には全く向いていません。ちょいっと押して曲がりたいとき、結構力がいるので押しすぎ問題が頻発します。そして向かう先は、まさにユーアースズキ
 もしこのゲームパッドを、遠隔操作する機器や機械で使うのなら、悪くはないと思います。入力した感覚が強く残らないといけないような作業には向いているでしょう。ロボット(精密動作でない)とかラジコン(精密動作でない)とか。

所感:Aボタン、斜めすぎじゃない?

 Aボタン、ありますよね。このAボタンが押しにくい。なんでか?それは本体の形状に合わせて斜めになっているからです。

一番左がAボタン、斜めじゃない?

 このゲームパッドが人間工学に基づき、万民受けする最良の形状として設計されているのかもしれませんが、Aボタン斜め過ぎなところをみるとそうでもなさそう。おしゃれで可愛いが先行し、使いやすさが死んでいる、そんな感じがします。
 Aボタンの押し面は斜めです。この面に対して垂直で押し込み、センサーが反応するのであればいいのですが、斜めの面を押して他のボタンと同じ軸に押し込むので、使いづらいことこの上ない。
 ちょっとわかりにくいですね。これは下図を参考にしてください。

斜めすぎる。

 仮にAボタンを使わないゲームがあればいいかもしれませんが、F-ZERO99ではブーストに使用するので、割と重要なボタンになっています。Switch側でボタンの変更をすることはできるので、十字キーに比べれば大きな問題でもないかもしれませんが、ボタンを全部使うようなゲームには役に立たないかもしれません。
 というか、BとXも若干斜めです。Aボタンの傾斜で気づきにくいですが、この二つもちゃんと傾斜しています。押しにくさはAボタンほどじゃないにしろ、気になりだすとずっと気にになってくる。そんなボタンたちです。
 十字キーの所感で打ち消されている感じがしますが、しっかりとダメなポイントでした。
 プロコンみたいにボタンの押し面は揃えるか、十字キーみたいに円形の土台があってもよかったと思います。

所感:滑り止めの位置が良くない

 上の写真にもあるように、滑り止めが本体正面にあります。これはシリコンゴム製かな、滑り止めとしては強力に感じます。
 なんでこれが?と思う方もいるかもしれません。
 ゲームパッドの操作面って正面なんです。正面に滑り止めがあるのって操作の妨げになり得るんですね。ましてAボタンとBボタンは滑り止めの中にあります。ボタンを指腹で滑らして押すタイプの人には間違いなく障害でしかないと思います。
 この位置の滑り止めだと親指の付け根が恩恵を得る場所になりますが、この形状のグリップだと、握りこむ中指から小指の指先に当たる部分にあったほうが使いやすいでしょう。本体裏面の滑りはプロコンや以前紹介した8BitDoPro2とさほど変わりませんが、正面に滑り止めがあるのですごく滑る感触が強いです。追加で中指から小指にあたる部分に滑り止めが欲しいところ。

所感:振動がやたら強い

 もうそのまんま。振動が強いです。オンオフだけの回路で駆動しているのでしょうか。めっちゃ強いです。スマブラをやると分かりますが、攻撃するたびにマックスパワーで振動します。うっとおしいくらいに。
 私としては気にはなるけどそこまでではないので、不満順位は低いですが、嫌な人は相当嫌じゃないかと思います。幸いにしてこの振動は切ることができます。
 が、説明書に振動についての記載がありません。
 オフはターボボタンを押しながらLスティックを下に倒すことでできます。上にすると振動:弱、振動:強と続きます。
 ちなみに弱でも強く感じます。
 ゲームパッドの機能説明がないのはなかなかポイントが高いですね。

所感:そのほか

 私としては上記が上位の不満ポイントでした。ゲームパッドとしてはほかにもポイントがありますので、それらをあげてみましょう。
・本体はどうでしょう?
 本体の樹脂は安っぽいゲームパッドを彷彿とさせます。機能面と価格帯を考えれば、この辺はコストカットなのかなと思います。大きさですが、プロコンよりちょっと大きいです。特にグリップが左右に広がっています。なので小さな子供や女性には使いづらそうな印象です。私は手がS~Mサイズぐらいなのですが、やはり大きく感じます。
・スティックはどうでしょう?
 プロコンと比較するとちょっと硬いです。ただそこまで印象に残る硬さではないのですが、スティックの可動範囲を狭く感じます。これは硬さ故で、実際にはそこまで狭くありません。スティック外周のグリップ感はそこそこありますが、中央はほぼないので何か追加したほうが使いやすそうです。
・LR、LZRZはどうでしょう?
 LZRZはアナログボタンであることもありますが、これはそうではないです。カチカチとクリック感があります。スマブラDXだと濃いシールドしか張れないです。スマデラを例にしたのちょっとはふざけました。見た目はトリガー風で押し込みが深そうですが、スイッチまでのストロークが浅いです。押せばすぐ反応する感じ。これはLRも同様です。ちなみにLとLZを1本の指で同時押しすることが可能です。
・ペアリングはどうでしょう?
 ニンテンドースイッチとのペアリングは有線接続をすることで簡単にできます。ケーブルを外せばそのままワイヤレス接続となります。
 ニンテンドースイッチ以外、公式には書かれていないので不明ですが、使うことはできるようです。
 試しにPCと接続してみました。Bluetooth内臓もしくはレシーバーが必要になりますが、接続することはできました。GamePadTesterでも反応しますが、切断することができないのでデバイスから消すことにしました。

反応するので使えると思われるが、プロコンとして認識される。

・連射機能はどうでしょう?
 連射できるターボボタンがあり、これはホームの左上に設置されていて、対象ボタンを押しながらターボボタンを1回押すと、対象ボタンを押して連射、2回押すと対象ボタンを離していても連射、3回でオフとなります。これは対象ボタンを押した状態でないと機能しないので、機能変更解除するのにターボボタンを単品で押しても意味はありません。ターボボタンを連打気味に押しても反応せず、タン・・・タン・・・と間をあけないとなりません。

ボタンを離していてもFBを出し続ける任天堂の顔。
古銭プッシャーみたいなゲームにはうってつけな機能。

所感:不満までいかないけど

・ジャイロはどうでしょう
 私はジャイロ機能を使ってゲームをしないので、これはあまり参考ならないかもしれません。スプラで使ってみた感じでは、プロコンと比較してあまり遜色がない感じがします。スティックやボタンが硬いので、元々ジャイロを使うプレイヤーにはいいかもしれませんね。
・ボタン配置はどうでしょう
 
基本的にはPS配置のボタンですが、スクリーンショットや録画のボタンはプロコンとは反対の右側にあります。ホームもですがこの辺のボタンは直感的に押すことが多いので、オリジナティを出すより公式配置を踏襲したほうが使いやすくなるのではないかと感じます。

所感:わからないこと

 わからないことを綴ります。わかるまで使用する精神力が私にないのが理由です。
 まずバッテリー、どのくらい持つかわかりません。最大12時間とはありますが、実際は合わないことが常です。無くなるまで使うのがレビューと言えますが、無くなるまで使う気力がでませんでした。ちなみに2023年10月頃にフル充電をして2024年の2月末まで未充電でもそこそこ電池は残ってます。購入時に見たレビューでは充電しながら使うことができないとありましたが、私は充電しながらスマブラで遊ぶことはできました。この辺ちょっとよくわかりません。バッテリーに関連して、電池残量の表示がスイッチ上でなされるのかも不明です。残量が少なくなり警告がでればよいですが、多分でないんじゃないかと思います。つまり突然切れるという懸念があります。

所感:良いところは?

 この記事を書いていて一番難しいところです。私の使い方としては何にも貢献しないこのゲームパッドから、いいところをひねり出すのはとても難しい。
 上記以外であげるとするなら、ホームボタンでスイッチが起動することでしょうか。サードパーティーの多く(低価格帯)がホームボタンでの起動ができません。この価格帯なら大体できないと思いますが、スリコはできます。これ、私には全く無意味な機能なんですが、本体が手元にない人、例えばテレビボードに収納してる人とかには、起動できるので悪くないと思います。
 購入して数時間使って封印されたゲームパッドでしたが、記事にするために改めて触ったところの所感としては以上です。


オススメできる人

 オススメしていいのかどうか正直微妙なところですが、この価格帯で連射機能が欲しい人にはいいかもしれません。連射が必要なゲームというのが私の周りには古銭プッシャーぐらいしかないので何とも言えませんが、プッシャーをメインで遊んでいる頃なら間違いなくメインで使っていたと思います。
 これは古銭プッシャーの補足になるんですが、Xボタンで自動射出ができます。購入当時はこれに気づいてなく、自動連射器が欲しいとずっと思ってました。


最後に

 だいぶこき下ろした感がでてしまったスリコのワイヤレスコントローラーですが、見た目のデザインに全振りして、本来持つべきゲームパッドの性能が低いのは、ゲームパッドとして終わっていると感じます。ゲームパッドのデザインは使いやすさも含めてであると思います。
 2回目のレビューなのでさっとしたかったのですが、触れば触るほど書くことが増えてしまいました。
 長々とお付き合いいただきありがとうございました。また何かを手に入れたらお会いすることになるでしょう。
 

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