「オーセンティック」の時代 → 無理をしないということ

アイロンがけをしながらGimletのポッドキャストを聞いていた日曜日。ある番組では「Victoria's Secretが販売減を理由に売りに出される」との報せがあった。

曰く、大掛かりなランウェイショーでポップスターとスーパーモデルを豪華に使い、長い間セクシーを定義してきた同ブランドだったが、ここ数年セクシュアルハラスメントにまつわる問題や、浮世離れしたセクシーの定義付けに批判の声が上がり始めていた。それでもブランドイメージを崩すことなく経営を進めてきたが、とうとう株式の55%を売りに出すことになったらしい。時代の変換に適応しなかった戦略ミスと言えるのではないか。

一方別の番組では、小さい胸のサイズにジャストフィットするブラジャーを生産・販売するスタートアップ=Pepperが紹介されていた。

タイトルにもある通り、スモールブラが大きな市場を創造している、というわけだ。

この2つのニュースは今のトレンドを端的に象徴しているように思う。無理に大企業が定義する、男どもを誘惑するためのフェイクな「セクシーさ」ではなく、あくまで無理をせず自分に心地良い、等身大のブラを身に付けること。そのどちらがヘルシーなのかと問われれば、当然後者なのではないだろうか。

あまりにもタイムリーなタイミングで、そんな時代の空気を射抜いた小沢健二氏のツイッターを引用し今日は締めくくりたい。

オーセンティック。いい言葉だ。

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