足浴はどんな効果があるの??
足浴をすると足の血行が良くなって、足から温まって血液の循環が良くなってむくみがとれたり、皮膚の色の血色が良くなったりします。
以前の職場で足の指の色のが青紫色をしていて足が冷たい患者さんがいました。明らかに循環が悪いため、バブを入れたお湯に10分間の足浴を週3回で2カ月ほど継続しました。
すると、青紫色をしていた足の指がピンク色の血行の良さそうな色に変わっていました。また、足のむくみもよくなりました。
以前、長期入院している担当の癌患者さんにリラックスしてもらうために、その患者さんが好きな香りの入浴剤を使って足浴をしたことがあります。
その患者さんは、普段ほとんどしゃべらない方でした。
足浴をしていると、リラックスしたのか自分のことを少し話してくれました。
こんな経験もあり、足浴は足の血行を良好にしてむくみをとったり、リラックスする効果があるんだなと実感しています。
この他にも足浴って私たちの体にどんな良い効果があるんだろう??と思ったので、調べてみました!
今回は、
足浴が生体に及ぼす生理学的効果
ー循環動態・自律神経活動による評価ー
金子・熊谷・尾形・竹本・山本氏らによって書かれた論文を引用・参考にしました。
この論文の考察から私が探していた3つの効果があると記されていたのでこちらで紹介したいと思います。
1つ目は、”足浴は全身循環に関して、足浴中、足浴後もきわめて安定した状態を保つ”と記されています。
これは、心臓に負担がほとんどかかっていないということを表しています。そのため、心疾患がある方に対して心臓への負担をあまりかけずに安全に足浴することが可能です。
2つ目は、”足浴は加温している末梢に局所的に働いていることが考えられ、足浴による温熱刺激によって足部は加温され、足部の血管拡張を招き、血流を増加させ、末梢循環が促進”と記されています。
ここでは、「足浴している部分の足を温めることで血管を広げて血流が上がって、末梢の循環が促進されるよ」という内容のことが書かれています。
3つ目は、”足浴中は、副交感神経系が大きく変動することなく、かつ交感神経系はわずかに活性化し、足浴後には交感神経系は足浴前に復し、副交感神経系は増加し、BRSの増加から自律神経系の調節能力も増加した”と記されています。
*BRS:圧受容体感受性
これは、簡単に言うと、「足浴中は交感神経が少し活性化されて、足浴後には副交感神経系が増加して、自律神経系の調節能力も増加したよ」ということです。
またこの論文では、入眠効果について以下のように書かれています。
”主観的なデータとして測定はしていないが、足浴を実施した後に入眠する被験者が多くみられたことから、実際に足浴は入眠効果があると考えられる”と記されています。
その根拠として実験データがいくつも挙げられています。
副交感神経が活性化しているため、リラックスして入眠効果があるのかなと考えることができます。
私が今まで得た経験は根拠のある足浴の効果だったんだなと知ることができました。
ちなみにこの論文の実験では、湯の温度は40℃で15分の足浴の方法で実施しています。
足浴の効果を知って、その人の状態に合わせて、安全安心に、効果的に利用できたら良いですね!
足から循環を良くしてポカポカに♡
なりたい未来に向かって
ワーーープ ゚+.゚ヽ(∀︎・`o )(o´・∀︎)ノ゙゚+.゚
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