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得失点差は悪くない日本ハムがなぜ勝てていないのか

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 ここ数週間プロ野球界で大きな話題になったのは、ソフトバンクと日本ハムの大型連敗である。同リーグでこれほどの大型連敗が2球団で発生したことで、順位表には極めて大きな影響が生まれている。

 そんな中でも、今回注目したいのは日本ハムである。日本ハムは13連敗もあり、7月29日時点で借金が16。昨季に続き苦しい戦いが続いている。ただ実はセイバーメトリクスが重視する得失点差を見ると-4。大きなマイナスとなっているわけではない。4位の楽天、5位の西武に比べてもかなり良い数字である。得失点差だけを見ると、Aクラスをうかがう位置にいてもおかしくはない。

 得失点差が悪くないにもかかわらず、日本ハムはなぜこれほど負けが込んでいるのだろうか。これはシンプルに接戦を多く落としているためだ。7月6日から15日にかけては7試合連続1点負け。この7月に限らず、数多くの接戦を落としたために得失点差に比べて極めて負けが多い状況が生まれている。

 ではこうした不自然に負けが多い状況はなぜ生まれているのだろうか。選手が勝負弱いから?接戦の経験が足りていないから?なのか。データを詳しく見ていくと、こうした極端に負けが込む要因がわかってきたので今回は紹介してみたい。得失点差に比べて極端に負けが多い状況はやはり実力以外による部分が大きそうだ。

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