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2024年前半戦全球団振り返り セ・リーグ編

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プロ野球は143試合のリーグ戦も折り返し地点が見えてきた。このタイミングでアナリスト宮下博志に今季のNPBがどう見えているのか語ってもらった。今回はセ・リーグ編だ。

X(旧Twitter)ー宮下博志
https://x.com/saber_metmh

広島

ー1位から6位までのゲーム差がわずか6.5ゲーム差と混戦模様のセ・リーグですが、これは予想通りですか?

宮下:はい、予想通りです。昨季のセ・リーグは阪神が独走で優勝しましたが、これは主力野手の大半が極めて好調だったため。今季も同様の状況が続く可能性は低く、チーム間の戦力差が拮抗すると考えていました。

ーそんな中、現在首位を走るのは広島です。

宮下:広島が首位というのはあまり予想できませんでした。現在の野手WARは7.3でリーグ4位、投手WARも5.5で2位と戦力的に頭抜けているわけではありません。ただ、他球団に比べて若手への世代交代がスムーズに進んでいることが好調の要因だと感じています。

ー若手と言うと具体的には誰ですか。

宮下:矢野雅哉と末包昇大ですね。矢野は昨季146打席の出場でWAR0.6、末包も146打席でWAR0.6。年齢を考えれば出場機会を得ることでかなり大きな貢献を残せるのではないかという見立てでした。実際矢野はWAR1.6、末包もWAR1.1とチーム内上位の貢献を残しています。

ー5月後半からは石原貴規の台頭も目を引きますね。

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