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【SDGs17目標だけじゃ足りない?鍵となるのは169ターゲット】

日本では、誰しも一度は聞いたことがある「SDGs」。
特にビジネス界では、胸元にSDGsウィールのバッジをつけている人も多く見られるようになりました。
ただ同時に、毎年出ているSDGs国際ランキングでは、日本は2022年で19位と、少しずつ順位が下がってきており、実際のSDGsに向けた進捗状況はよいとは言えないのも事実です。(SDG Index 2022)

「やらなきゃいけないのは分かったけど、実際は何したらいいんだっけ?」「SDGsに取り組みたいけど、あまり言い過ぎるとでSDGsウォッシュと言われそう、、、。」
など、お悩みはそれぞれだと思います。

そこで今日は、これだけフォローしておけば間違わない!SDGsの169ターゲットとその便利なツールをご紹介します

SDGsの認知度は高い!

17目標のカラフルなデザインのお陰もあり、サステナビリティの意識は世界中で高まっています。グローバル大手調査会社Ipsos社の調査によると、世界人口の4分の3が、既にSDGsを知っているそうです。

SDGs: Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)

これは、サステナビリティの歴史上(実は50年間!)、初めてのことなのです。
SDGsの前身とも言える、アジェンダ21やMDGs(ミレニアム開発目標)などは、残念ながらここまで認知度を広げることはできませんでした。
この大きな違いを生み出した理由の一つが、カラフルなロゴデザイン。
これまで国連が出してきたものは、どれも重要なことばかりであるにも関わらず、白黒の分厚い文書ばかりで、世界中に興味を持ってもらうことに失敗していました。

ここまで広がったSDGsに対して、よく、「SDGsのバッジを付けているだけで何もしていない、ただのウォッシュなのでは」という声も聞かれますが、このロゴをデザインしたヤーコブ・トロールベックさんは、「成功への大切な一歩」だと言います。
SDGsは、まずは多くの人にその存在を知ってもらうことに成功したのです!

SDGs、当てずっぽうになってない?

同時に日本では、メディアや企業、教育者の間でも、SDGsにおける迷いをよく見かけることがあります。

SDGsの「2030年」まで、すでに折り返し地点を通過したと考えれば、取り組みについてはもう迷っている時間はありません。

当てずっぽうの取り組みは、SDGsウォッシュ (グリーンウォッシュと同様)につながりやすくなります。
(逆に批判されることを恐れて企業がSDGsに関する活動を公言しないことは、「グリーンブラッシュ」(赤面)と呼ばれています。)

SDGsに対するやる気はいっぱいあるのに、とてもモッタイナイです。

当てずっぽうなSDGs取り組みの事例

以下に当てずっぽうSDGsの事例を挙げます:

事例1:目標11 「住み続けられるまちづくりを」のために、オンライン花火大会?
あるテレビ番組で、この目標を達成するために、「オンラインで花火大会を開催」という取り組みを紹介していました。ただし、「花火」も「オンライン参加」も、またそれに関連するような取り組みも目標11の中には入っていません。

事例2:食品ロスの取り組みは目標2「飢餓をゼロに」に貢献してる?
また、別のテレビ番組では、「レストランの食品廃棄から新しいレシピを!」という取り組みを紹介していました。これはとても良い考えですが、その時紐づけていた目標は、目標2の「飢餓をゼロに」。実は、目標2には「食品廃棄」や「食品ロスから新しいレシピへ」は含まれておらず、これは実際に目標12「つくる責任 つかう責任」のターゲット12-3 “世界の一人あたりの食料廃棄を半分に” に該当する取り組みなのです。

事例3:SDGsには「文化」に関する項目が入っていない?
「文化がSDGsに入ってないから、信頼できない!」という声を聞いたことがあります。しかし実際には「文化」にまつわる項目は、いくつかの目標の中に含まれています。例えば、目標4「質の高い教育をみんなに」の中にある、以下のターゲットと、

4-7 “持続可能な開発グローバル・シチズンシップのための教育”
2030年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、すべての学習者が持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。

目標8「働きがいも 経済成長も」の中にある、以下のターゲットです。

8-9 “有益で持続可能な観光業の促進”
2030年までに、雇用創出、地方の文化興進・産品販促につながるための持続可能な観光業を促進するための政策を立案し実施する。

出典:ターゲット・ファインダー®︎

鍵となるのは169ターゲット!その便利なツールをご紹介

このように当てずっぽうな取り組みにならないために、非常に重要になるのがこの169ターゲットなのです。

社員の健康を支えるために、会社は何をすべきか?
生物多様性を増やすために、何を集中すればいいか?
ジェンダー平等の実現のために家庭でできることは何か?

これらの答えは、すべてSDGsの169ターゲット(詳細目標)の中に書いてあります!

17目標のそれぞれに設定された169ターゲットは、SDGsを達成するための羅針盤です。SDGsの認知度がかなり広がった日本での次なるステップは、このターゲットをしっかり知り、これに沿った取り組みを実行することです。

しかし、多くの人が知らないのは、SDGsロゴデザイナーのヤーコブさんが、 169ターゲットまで、分かりやすいデザインやスローガンを作ったことです。

出典:The New Division社

「169個も覚えられないしすぐに調べきれない!」という方には、ぜひ、これを一つにまとめたツール「Target Finder ターゲット・ファインダー®︎」をご紹介します。

ターゲット・ファインダー®︎日本語版

このカラフルで楽しいデザインは、日本が大好きなヤーコブさんが、「扇子」をイメージして作ったそうです。
楽しいデザインに加え、手やカバンに簡単に収まるコンパクトなツールとなりました。

このツールは、スウェーデン政府公認でもあり、英語版は国連ショップで販売されているなど、世界中で愛用されています。

このツールを使えば使うほど、SDGsについての理解や取り組みに迷いが無くなります。逆に、169ターゲットの理解なしに、SDGsは達成できないことを確信しています!

ターゲット・ファインダーは17目標のための辞書のようなもので、みなさんを間違いなくSDGsへの正しい道へと導いてくれます。


詳細は以下のリンクから:
ターゲット・ファインダーとは(デジタルアイコン、ツールの購入もこちらから)
SDGs17目標と169ターゲットのデザイナーJakob Trollbäck氏とのインタビュー(動画)

参考:
■SDGs Index
https://dashboards.sdgindex.org/rankings

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