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「リハビリはもういい」と母へこむ【ワンオペ介護日記6/13】

要介護状態になってから、母の親戚から知り合いは一切寄り付かなくなった。もう普通の人ではなくなったのだ。それに代わって介護サービスの人たちが 出入りしてくれるようになったのだが、母はそのことがもう一つしっくりこないようだ。ケアマネ、リハビリ、訪問診療、ショートステイ等、皆さん若く明るく仕事の出来るプロである。プロの人たちの前で母もきちんとしようと振る舞うが、緊張の中では心は満たされない。ひたすら担当に気を遣って疲れるのだ。そして「リハビリはもういい」などと言い出す。

介護サービスを断るのは簡単だ。しかし、ワンオペで在宅で看取りまでするとなれば、介護のプロに頼るしか私には道がない。介護状態の人間には、親類縁者も近くの知り合いも一切関わりたくないのだから。いくら母が気遣いして疲れようとも、介護サービスを止めるわけにはいかないのだ。