【馬体的特徴】 メイケイエールが小倉2歳Sを勝てたワケ
重賞予想で本命に押していたモントライゼをゴール前差し切って、小倉2歳チャンピオンに輝いたメイケイエール。
(予想はこちら→【重賞予想】 小倉2歳S、新潟記念)
3着以下に4馬身差がついていたことからも、この2頭の能力が抜けていたことは確かであるが、
ラスト3Fの推定上りが、モントライゼが35.7に対して、メイケイエールは35.1と抜けている。
何故この脚が使えるのか。
メイケイエールは、昨年のセレクトセールに上場され、2808万円(税込)で落札されている。
(セレクトセールカタログ写真より抜粋)
馬体の大きな特徴は、上体の胴が短く、繋がそこまで長くなくて太めであり、傾斜角度がやや立ち気味(キツイ)であること。
昨年は、セールの現場で本馬を見ているのだが、この写真よりもスラッとした脚長のシルエットであり、
将来は雄大になりそうな印象を受けた。
馬体重460kgで今回出走しており、今後まだまだ成長していくことが考えられるが、こちらの創造よりもまとまった身体に仕上がっているという印象である。
さて、先述した“胴が短い”ということと“繋が太くて長くない”という馬体構造は、明らかに距離適性が短めな馬が多い。
地面をしっかりとらえられ、ナックリング力を活かせる舞台に強い。
トモに容量があって推進力が生み出せるというのが前提であるが、ピッチ走法にも向いている馬体構造である。
胴が長くない分、体幹のブレは少なく、スタートからスピードが要求される条件に強い。
レース前、現時点での完成度でモントライゼの方が上と判断したが、小倉競馬場は芝1200mでのテンのスピード力が要求されるうえに力のいる馬場だ。
モントライゼがバテているわけではなかったが、最後に鮮やかに差し切れたのは、馬体的特徴と競馬場の馬場の特性を味方につけた点と考えられる。
もう一つ勝利の要因があると考えられるが、それは予想回顧の記事でご覧いただけたらと思う(後日配信予定)。
鞍上の武豊騎手が、「乗り味が素晴らしい」と讃えていたが、今後はどこまで距離の融通性をつけられるかだろう。
距離が200mに伸びる、もしくはもう少しパンパンの馬場に変わったら、1着2着の順位が入れ替わる可能性は高いとみている。
将来的には1600mまでしっかりと本馬の能力を発揮できるように成長したら、今後も重賞戦線で面白い1頭になる。
両馬の成長曲線に今後も注目している。
馬体が完成されたら、おそらく両者の適性距離は異なるだろう。
※作者 一口馬主マスターB
Twitter → https://twitter.com/onemouthmaster2
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