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ナスルーラ系(11頭) ~種牡馬の歩様と、その走る産駒の特徴を見極める!~


ノーザンダンサー系、サンデーサイレンス系と現在の日本競馬に絶大なる影響をもたらした2大父系はもとをたどるとネアルコという共通の祖先にたどり着きます。

そのネアルコの血を世界に最初に広めたと言っても過言ではないのがナスルーラです。

仕上がりの良さ、スタート時のダッシュ力・加速力を活かした短中距離での強さ、そして闘争心といった現在の競走馬に必要な要素を伝えて成功しています。

現在の日本では、グレイソブリン、プリンスリーギフト、ボールドルーラー、レッドゴットの4頭の産駒から派生した血脈が父系を築いています。

先日、日本に供用されている(過去にされていた馬を含む)種牡馬114頭の歩様の特徴と馬体を結び付けて解説しました(2019年秋に公開した114頭に2021年2月に加筆しました。)

馬選びをする際に父の特徴を頭に入れたうえで産駒を見るのと見ないのとでは、雲泥の差になります。

今回はその中で「ナスルーラ系」種牡馬について限定して発信します。

一般の馬主さんでも使える充実した内容になっています。

教科書的なバイブルになるはずです。

114頭全てを見たい方はこちらをご覧ください。


※インターネット上で、「Stallions in Japan 2021」もしくは、各種牡馬展示会の動画(Youtube)にて種牡馬の歩様が見れます。
(Stallions in Japan 2021→ こちら

(種牡馬展示会の動画→ 馬市ドットコムのサイト)

今回解説している種牡馬の歩様は上記のサイトで見放題ですので、何度も見て参考にしていただけたらと思います。
(種牡馬引退した馬は、「Stallions in Japan 2021」から抜けていることもあります。)

種牡馬名はアイウエオ順になっています。


解説するナスルーラ系種牡馬11頭は以下の通りです。


<ナスルーラ系>
・クリエイターⅡ
・サクラバクシンオー
・シニスターミニスター
・ジャングルポケット
・チチカステナンゴ
・トーセンジョーダン
・パイロ
・バゴ
・ビッグアーサー
・マジェスティックウォリアー
・ラニ


<ナスルーラ系>

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・クリエイターⅡ(父:タピット)
柔らかい歩様の持ち主。
無駄肉が付かないタイプのシャープな馬体。
産駒は、トモの容量が寂しく写る馬が多く、日本のスピード競馬に適応するには、もっと容量が欲しいところです。
自身が2歳時に勝ち星がなく、3歳春に2400mのベルモントSを勝ちましたが、日本で成功するには早熟性とスピードが必要です。
祖父のタピットの力にも期待です。


・サクラバクシンオー(父:サクラユタカオー)
歩様は硬くもなく柔らかくもないです。
本馬の最大の長所は後躯の機能です。
容量豊かなトモ、そして力強い踏み込みはスピードの高さの証明です。

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