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種牡馬の歩様と馬体構造から、走る産駒の特徴を見極める! (114頭)


未だかつて種牡馬の歩様の特徴を解説したうえで、

そこと結び付けて産駒の走る特徴をまとめた書籍等はありません。

むしろ各馬の歩様の柔らかさ硬さについても解説したものはありません。

今回、日本の種牡馬114頭について、歩様と馬体をふまえて各々の走る産駒の特徴を上記についてまとめました。
(2019年秋に公開した114頭に加筆しました。)

産駒がまだデビューしていない馬は、自身の歩様と馬体の特徴を解説しています。

時間も労力もかかっているので有料にしていますが、一般の馬主さんでも使える充実した内容になっています。

教科書的なバイブルになるはずです。

※インターネット上で、「Stallions in Japan 2021」もしくは、各種牡馬展示会の動画(Youtube)にて種牡馬の歩様が見れます。
(Stallions in Japan 2021→ こちら

(種牡馬展示会の動画→ 馬市ドットコムのサイト)

今回解説している種牡馬114頭の歩様は上記のサイトで見放題ですので、何度も見て参考にしていただけたらと思います。
(種牡馬引退した馬は、「Stallions in Japan 2021」から抜けていることもあります。)

サイアーラインをサンデーサイレンス系やノーザンダンサー系といった大きくいくつかの父系に分けて、その中で馬名をアイウエオ順に載せて解説しています。

また、これまで産駒を輩出している馬においては、走る傾向のある産駒の馬体の特徴も踏まえて解説しています。

以下、114頭のラインナップです。


<サンデーサイレンス系>
・アグネスタキオン
・アンライバルド
・イスラボニータ
・ヴァンセンヌ
・ヴィクトワールピサ
・エイシンヒカリ
・エスポワールシチー
・オーシャンブルー
・オルフェーヴル
・カネヒキリ
・カレンブラックヒル
・キズナ
・キタサンブラック
・キンシャサノキセキ
・グランデッツァ
・ゴールドアリュール
・ゴールドシップ
・コパノリッキー
・サトノアラジン
・サトノダイヤモンド
・ジャスタウェイ
・シルバーステート
・ステイゴールド
・スピルバーグ
・スペシャルウィーク
・スマートファルコン
・ゼンノロブロイ
・ダイワメジャー
・ダノンシャーク
・ダノンバラード
・ダンスインザダーク
・ディープインパクト
・ディープブリランテ
・トーセンラー
・ネオユニヴァース
・ハーツクライ
・フェノーメノ
・フジキセキ
・ブラックタイド
・マツリダゴッホ
・マンハッタンカフェ
・ミッキーアイル
・リアルインパクト
・リアルスティール
・リーチザクラウン
・レインボーライン
・ワールドエース
・ワンアンドオンリー


<ノーザンダンサー系>
・アジアエクスプレス
・アメリカンペイトリオット
・エスケンデレヤ
・オペラハウス
・クロフネ
・ケープブランコ
・ザファクター
・ディスクリートキャット
・デクラレーションオブウォー
・ドレフォン
・ハービンジャー
・ファルブラヴ
・フサイチコンコルド
・フレンチデピュティ
・ヘニーヒューズ
・ホワイトマズル
・メイショウサムソン
・ヨハネスブルグ
・ロゴタイプ


<ミスタープロスペクター>
・アドマイヤムーン
・アフリート
・エイシンフラッシュ
・エンパイアメーカー
・キングカメハメハ
・サウスヴィグラス
・シビルウォー
・スウェプトオーヴァーボード
・ダンカーク
・トゥザグローリー
・トゥザワールド
・ドゥラメンテ
・パドトロワ
・ビーチパトロール
・ベルシャザール
・ホッコータルマエ

・マクフィ
・モンテロッソ
・ラヴリーデイ
・リオンディーズ
・ルーラーシップ
・レッドファルクス
・ロードカナロア


<ロベルト系>
・エピファネイア
・シンボリクリスエス
・スクリーンヒーロー
・ストロングリターン
・ブライアンズタイム
・フリオーソ
・マヤノトップガン
・モーリス


<ナスルーラ系>
・クリエイターⅡ
・サクラバクシンオー
・シニスターミニスター
・ジャングルポケット
・チチカステナンゴ
・トーセンジョーダン
・パイロ
・バゴ
・ビッグアーサー
・マジェスティックウォリアー
・ラニ


<ホーリーブルー系>
・ダノンレジェンド


<ワイルドアゲイン系>
・トランセンド


<モンズン系>
・ノヴェリスト


<デヴィルズバッグ系>
・タイキシャトル
・メイショウボーラー


<サンデーサイレンス系>

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・アグネスタキオン(父:サンデーサイレンス)
柔らかい歩様の持ち主。
力強さがみなぎる四肢の動きは長所であり、馬場の適性を問わずに活躍できたことも頷けます。
しっかりと後世にその特徴を伝えています。


・アンライバルド(父:ネオユニヴァース)
非常に柔らかい歩様の持ち主。
飛節の折りが深く、後ろから見た時に飛節がグニャグニャとブレるところは父譲りです。
走る産駒を見ていると、2歳で450kg代でデビューし、古馬になって480~490kgで走る産駒が多いことから、1歳時点ではそこまで馬格がなくても心配なさそうです。


・イスラボニータ(父:フジキセキ)
柔らかい歩様の持ち主。
父の産駒は歩様が硬い産駒が多く、その中で本馬は異質と言えます。
頭の軽さも目立ち、首の構造もしっかりしているので、リズミカルに動けるのも印象です。
初年度産駒は本年デビューですが、クラブ法人の募集馬やセリ市の上場馬を見る限り、父と同様の馬体構造を有した産駒が多く、期待しています。


・ヴァンセンヌ(父:ディープインパクト)
柔らかい歩様の持ち主。
父の産駒の中でも馬格に恵まれており、繋の伸縮性も良く、脚先まで柔らかみが感じられるのは好印象です。
産駒はセリ市でも良い資質が見受けられ、奥手のイメージがある本馬ですが、中央競馬で産駒は堅実に走っており、今後のさらなる可能性も見せています。


・ヴィクトワールピサ(父:ネオユニヴァース)
柔らかい歩様の持ち主。
繋の伸縮性も良く、前後の四肢がしっかりと連動して動いているのも好印象です。
産駒は迫力ある雄大な馬が良成績を挙げているので、あまり小さくない馬を選ぶのをお勧めします。


・エイシンヒカリ(父:ディープインパクト)
後ろからの推進力を上手く前へと伝えられる理想的な前駆の構造をしています。
なので、歩様が硬いのが信じられませんが、本馬の現役時代の走りを見る限り、前肢の可動域は非常に広く、スピードに乗ってから良さが出るタイプの馬だと言えます。
産駒を見る際には、たとえ歩様が硬かったとしても、肩の傾斜が緩く、可動域が広い構造の馬であるかチェックすべきです。


・エスポワールシチー(父:ゴールドアリュール)
歩様は硬いですが、頭と首の使い方が上手く、推進力を無駄なく前へ伝えられます。
典型的なパワフルなダート馬というタイプではなく、瞬発力ある後躯の造りをしており、キレる脚を繰り出せる資質を兼ね備えているように見えます。
産駒は腰の強さが目立ち、早めからレースに出走できており、バランス良く身体がしっかりしている産駒の活躍が特に目立ちます。

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