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コミュニケーションの未来

みるふぃーゆ

2021年初めてのコラムなので、『コミュニケーションの未来』として少しお話しさせて頂ければと思う。

昨年は、多くの人がコロナ禍で人と人の距離をとり、対面での会話を控える生活となった。人と人の温もりがどんなに大切か、人間にとってそれがものすごく当たり前で幸せであることを深く心に刻んだ一年だったと思う。

実際に、年末の「ゆく年くる年」をご覧になった方もいると思うが、OriHimeで会うということがとても象徴的に紹介されていた。
勝手に! これを番組制作スタッフ側目線で私なりに想像してみると、日本中の多くの人の会いたいという想いに耳を傾け、その気持ちに共感したからこそ、そしてそれを伝えたいと強く思った結果として、このシーンが我々の元に届けられたのではないだろうか。

●「2021 ゆく年くる年」(OriHimeの動画は10分過ぎくらいから)
 https://youtu.be/stPgH_Zg_hU

また、放送後の下記の記事には、視聴者の声が紹介されていた。
・「ゆく年くる年に遠隔操作ロボットが出てくる時代に…!」
・「こんなところで未来を感じるとは思わなかった」

●「ゆく年くる年」参拝客にロボットが 「こんなところで未来を感じるとは」https://news.yahoo.co.jp/articles/a867797ead8dac787b9c72246fd51af8d8c6f85b


そんな中、先日、ヒトの社会性について『共感』という切り口で書かれていた文章を読む機会があった。その中で、『共感』にはいくつかの種類があって、「情動伝染」「感情移入」「認知的共感」というのがあるらしい。

■「情動伝染」とは、他者が注射されているのを見るとなんとなく自らも痛みを感じてしまうよう反射的な反応のこと。

■「感情移入」とは、例えば勇ましい感じの音楽を聴いて自分も鼓舞されたり、サスペンス小説を読んで主人公の気持ちと同じように不安になったりすることと書いてあった。

■「認知的共感」とは、他者と自己を明確に区別した上で、他者の状態を理解しその感情状態に共鳴することを指すのだそうだ。例として、自分とはかけ離れた地域で起きている紛争の犠牲者の気持ちを、その状況を想定して理解するような場合があげられていた。

これらは明確には区別できないが、最近の脳の研究などにより、「情動伝染」「感情移入」は色々な動物で観察されるが、「認知的共感」はヒト固有のものらしいことがわかってきたと書いてあった。

この「認知的共感」がヒト固有という点において、少し熱く語ってみたいと思う。

話は5年前に吉藤氏の元を我々が初めてたずねた時にさかのぼるが、
当時、彼らが社会実装していたOriHimeは、病気やハンディキャップをお持ちの方が家族や友人とコミュニケーションする際に利用するというものであった。
そこに、我々は育児や介護を担う女性の在宅勤務・テレワークという適用領域で
OriHimeのトライアルの話を持ちかけた。

この時、吉藤氏と我々の中で「認知的共感」が強く働いた。
若い吉藤氏に育児を担う私たちの気持ちがわかるはずもなく、また逆もしかりで、我々も病気やハンディキャップをお持ちの方のコミュニケーションの難しさや不都合さを実感として感じていたわけでもない。
しかし、吉藤氏と我々が違う立場や状況にありながら、同じ想いとして持っていた孤独・存在感というキーワードとともに、相互に他者の状況を想定し即座に理解した。

まさに、そこには『共感・共鳴』した瞬間があった。イノベーションが生まれる瞬間は、この『共感・共鳴』のスパークがある。
このスパークする人たちが多いほど、より広く使われるモノ・コト・サービスに成長していくのだと思う。

そして、ゆく年くる年をみた読者の2つの言葉
「ロボットが出てくる時代に…!」「未来を感じる」に象徴されるように、
2021年のOriHimeは、今と未来の両輪をまわしながら、
多くの人とスパークし駆け抜けていく。


最期に関連トピックとして、下記の記事をご紹介しておきたいと思う。
新春の巻頭特集として吉藤氏がコミュニケーションの未来像について語っているので、ぜひ御一読いただけたらと思う。

★「分身ロボットにより変貌するヒトの表現とコミュニケーション」
テレコムフォーラム  1月号
https://www.jtua.or.jp/wp/wp-content/uploads/telecomforum/pdf/telecomforum_back_number_202101.pdf

上記記事にも記載されているが、OriHimeによるロボットテレワークにこめた我々の想いは、単純に離れたところで働くという従来の枠組みではなく、もっと広範囲の全く今までにない新たな取り組みになると思っている。

そして、Workは仕事と訳されることが多いが、その本質は生きがいである。

英語のWorkには、様々な日本語の意味があるが、今年は、それらの個々の意味の先頭に“新たなスタイルの“という言葉をつけ、そして一緒にOriHimeをイメージしてみて欲しい。きっと見えてくるものがある。

“新たなスタイルの“
…仕事、勉強、研究、任務、職業、商売、専門、会社、道具、製作、行為、作用、仕掛け、機械、良い行い などであり、
今年はこのような様々な切り口でOriHimeが活躍するだろうと確信している。

そして、そのOriHimeを操縦するパイロットにおいては、場所や距離、ハンディキャップの有無は全く関係なく、個々人のスキルやノウハウや、意志や夢によって新たな世界が広がって行く。
それが我々が目指す、次の世代の子供たちに引き継ぐべき未来だと思う。


新たなコミュニケーションスタイルや新たなワークスタイル、新たなライフスタイルは、誰かに与えられるものではなくて自ら考え掴み取るものだと思う。
そのためにも、他の動物にはない人間特有の『共感力』と『言葉を使い人に伝えるという営み』をぜひ自分のものとして磨きあげてほしい。

自分の固定観念をはらいのけ、そして想像力を駆使して考え、共感力を持って行動し、言葉にして伝えれば、仲間が集まり一歩踏み出すことができると私は思っている。

ぜひ我々と一緒に一歩を踏み出そう
‼︎ きっと未来は明るい!

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