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【治療家向け】視覚刺激の依存性と意識的なコントロール

まずは、上の画像を瞬きをせずに中心の+を見つめて下さい(周りの色が・・・何と!!!)

トロクスラー効果:この原理を1804年に発見したのが、スイスの哲学者であるトロクスラー。
人間は変化の少ない刺激に対して鈍感になる傾向にありますが、目も同じことで刺激が少ないものを無視してしまう傾向があるのです。

最近は、コロナの影響もありオンラインがメインでパソコン業務に追われている方も多いかと思います。
視覚は日常生活動作の中でも感覚情報の80%以上を処理すると言われております(*ⅰ)
反対に・・視覚に依存する生活をしている事で、体性感覚の低下がみられる事も考えられます。
出来れば、無意識な視覚情報に依存しない自発的なコントロールの必要性が重要と考えられます!!

一般的な方には、目の動きを意識した運動やストレッチの導入をオススメします!中枢疾患などの空間無視のある患者様には、随意的な視覚と頭部を利用した回旋運動は、体幹アプローチとしても視覚を取り入れる事で筋の運動連鎖も向上し、動作獲得や筋出力U Pにも繋がりますので是非行ってみて下さい(*ⅱ)

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(参考文献)
*ⅰ:総務省(旧郵政省):2000.11 五感情報通信技術に関する調査研究会
*ⅱ:Mesulam MM. Spatial attention and neglect: parietal, frontal and cingulate contributions to the mental representation and attentional targeting of salient exprapersonal events. Phil Trans R Soc Lond B. 199;354:1325-1346
*ⅱ“:Yuko Takahashi, Effect of visual attention on somatosensory processing. Vol.47 no.7-2005

Primary Body Care 代表 吉川一彰
One.MEDICAL  CTO吉川一彰