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パンデミックがもたらす新たなclass divide(階級分断)

コロナウイルスの被害は平等ではないという認識が、ますます広がっている。
イギリスBBC「ニューズナイト」のキャスターの発言も話題になった。


アメリカでもまた、コロナ危機によって新たな階級格差が深刻化していると、以下の記事が論じている。

Covid-19 pandemic shines a light on a new kind of class divide and its inequalities (April 26, 2020)
Covid-19パンデミックは新たな形の階級分断とその不平等に光を当てる

The Covid-19 pandemic is putting the deepening class divide in America into stark relief. Four new classes are emerging.
Covid-19パンデミックは、アメリカで深刻化する階級分断をはっきりと浮き彫りにしている。4つの新たな階級が発生している。


「4つの新たな階級」とは?以下にまとめてみた。

The Remotes(リモート労働者)
:リモートワークが可能な専門職、管理職、技術職など。労働人口の35%。

The Essentials(必須労働者):看護師、在宅介護士、保育士、食品加工業者、トラック運転手、倉庫・交通機関労働者など。全体の約30%。適切な保護具、有給病気休暇、健康保険などを補償されていない場合が非常に多い。

The Unpaid(未払い労働者):全体の25%に達する勢いで増えている。小売、レストラン、ホスピタリティ業界など、リモートでは成り立たない業務の労働者。ある調査によれば、成人の43%が自分または世帯の誰かが仕事または給料をこれまでに失っている。

The Forgotten(忘れられた人々):刑務所、滞在許可書を持たない移民の拘留所、ホームレスのシェルターなど、ソーシャルディスタンスを保つことがほぼ不可能な場所にいる全ての人々。

Not surprisingly, the Essentials, the Unpaid, and the Forgotten are disproportionately poor, black, and Latino and they are disproportionately becoming infected.
当然のことだが、必須労働者、未払い労働者、忘れられた人々は、貧困層、黒人、ラテンアメリカ人に偏っており、感染者も彼らに偏っている。


これはアメリカの状況を論じた記事だが、日本にも当てはまる点は多いのではないだろうか。
新たにホームレスとなってしまう「コロナウイルス難民」が日本で急増しているという、CNNのこの報道は衝撃だ。



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