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Who is to blame? 気候危機の責任はどこに?

"Climate Change Activists Are Lying to You"
「気候変動活動家は嘘をついている」というタイトルのネット記事が目に留まり、気になって読んでみた。


自らも気候変動の活動に取り組む筆者は、環境活動家は自身も含めて、友人やまわりの人々に対して様々な要求をしがちだと言う。買うもの、身に着けるもの、食べるものに至るまで、自分の行動が地球環境にもたらす影響に責任を持つようにと訴える、と。

「ひとりの人間が生活の中で作る小さな変化が、重要な変化をもたらすという考え方が、環境保護団体にずっと付きまとっている」と筆者。

多くの人に関心を持って欲しくてのことだけれど、楽観的過ぎるし、何より誤解を招くものだ、と言う。どんな誤解を?
彼女が言いたかったことは以下:

Personal action definitely has a place in environmental activism. When employed by many it reduces the pressure on planetary resources and makes us feel like we are contributing to the cause. But it should not take the central stage when fighting to save our planet. If we want to make swift changes we should be channelling our focus elsewhere. We should turn our scrutiny onto massive companies and the world’s richest 10% because that is where the main culprits of climate change hide.

個人の行動が、環境保護活動における役割を担っていることは間違いない。多くの人々が行動すれば、地球資源へのプレッシャーは軽減され、私たちはその一助となれたと実感する。しかし個人的行動は、地球を救う取り組みの中心課題になってはならない。迅速な変化を作り出したいなら、重点は他に向けられるべきだ。大企業と世界で最も裕福な10%を綿密に調査しなければならない。気候変動の主犯がそこに隠れているからだ。


記事によれば、世界で最も裕福な10%が世界の炭素排出量の半分を排出しているが、最貧困層の35億人はわずか10分の1しか排出していない。
また、わずか100社の企業が世界の排出量の71%を占め、そのほとんどが化石燃料に関わっているという。


富裕層や大企業だけではなく、軍事活動による影響も指摘されている。

The US military is a bigger polluter than more than 100 countries combined
米軍は100カ国以上の合計よりも大規模な汚染者


Greenhouse gas emission accounting usually focuses on how much energy and fuel civilians use. But recent work, including our own, shows that the US military is one of the largest polluters in history, consuming more liquid fuels and emitting more climate-changing gases than most medium-sized countries. If the US military were a country, its fuel usage alone would make it the 47th largest emitter of greenhouse gases in the world, sitting between Peru and Portugal.

温室効果ガス排出量の計算は通常、民間人がどれだけのエネルギーと燃料を使用したかに焦点を置いている。しかし、我々のものを含む最近の調査によると、米軍は歴史上最大の汚染者の一つで、ほとんどの中規模の国より多くの液体燃料を消費し、気候変動の原因となるガスを排出していることが明らかになった。もし米軍が国だったら、その燃料使用量だけで、ペルーとポルトガルの間に挟まれた世界47位の温室効果ガス排出国となる。


気候危機への対処が待ったなしで求められる今、企業活動とともに軍事活動にも、厳しい監視の目が向けられなければならない。

環境問題を含めて、私たちが直面しているあらゆる問題は関連し合っていることを示すトピックでもある。



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