MarketSmith用語解説 ~Data Box編~①

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こんにちは！専業投資家のオニールの猫と申します
今回の記事から数回に分けて、MarketSmithの用語解説を行います
MarketSmithを使い始めた方、サブスクを検討されている方、よかったらご覧ください！

Apple（$AAPL）の週足を例に挙げながら、Twitterでも多く質問されたこの赤枠内について解説していきます

こちらは、MarketSmithの週足チャートを表示した際に閲覧が可能な、「Data Box」と呼ばれる項目になります。こちらの中身について、用語解説をしながら、見るべきポイントなどを解説していこうと思います。

今回の記事では、赤枠内のData Box左上部分 を解説していきます↓

まずこの上半分では、AAPLが2014年以降に発表した通年EPSの結果および、来年以降の通年EPSガイダンスが表示されています。(2020年の通年EPSは$3.28)
ここでは、CANSLIM投資法における、”A"に当たる部分、

１．年間EPSの増加率が25〜50％以上の銘柄
２．過去3年間の年間EPSの増加率が一貫して安定している

を確認することができます。
年間EPSの増加率の計算については、以下の式で求めることができます。

（調べたい年のEPS÷その前年のEPS-1)×100(%)

例）AAPLの2019年から2020年のEPS増加率
(3.28÷2.97-1)×100=10.4%
”A"については、Data Box 右側で詳しく説明しますので、そちらもご参照ください。

また、右横のPrice（＄）の項目では、各年度における最高値と最安値が示されています。（AAPLの2020年の価格レンジは$53~$138)
確定していない年度については、年間EPSの予測値(est)が記されています。
その横の％表記（AAPLでは、70％および１％）は、予想年間EPSに到達すると仮定した場合の、年間EPS増加率の予測となっています。
緑の△や赤の△については、コンセンサス予想の上方修正や下方修正があったことを示しています。

次に下半分について、用語解説をしていきます。

▶︎Yield：配当（AAPLの場合、1株あたり0.6%）※オニール流では、配当を基準に投資することを推奨していません（”オニールの成長株発掘法　第4版”P.474)

▶︎ExDiv：”Ex-Dividend Date”(配当の権利落ち日のこと。AAPLの場合、直近2021年の8/6が権利落ち日でした。）
※配当が廃止になっている場合などは、最終の権利落ち日が記載されます。

▶︎Book Value　×：PBR（Price to Book Ratio)同業他社との比較に活用する数字となります。
https://www.smbcnikko.co.jp/terms/eng/p/E0024.html
※PBRについての詳しい説明は今回は避けますが、上記サイトなどで説明されています

▶︎Inventory T/O：(=Inventory Turnover)在庫回転率のこと。同業他社との比較において活用する数字となります。(AAPLの場合、在庫回転率67.23）
例）年間売上高が2億ドル。在庫が4億ドルの場合、在庫回転率は0.5となります。（年間に0.5回転）

▶︎U/D Vol Ratio：(Up/Down Volume Ratio)過去50営業日のうち、株価が上昇した日の出来高を、下落した日の出来高で割った数値。1を超えると、その銘柄に対して買い需要があることを示します。CANSLIMの”S"における、需要と供給を簡易的に確認できます。（AAPLの場合、1.4＝買い需要がある）
例）50日のうち、株価上昇日の売上高100万、株価下落日の売上高50万
100万÷50万＝2 U/D Vol Ratio 2.0

▶︎New CEO：新しいCEOが就任した年と月が記載されます。CANSLIMの”N"における、新経営陣の発表に当たります。直近四半期でCEOの交代などあれば、確認してみるのもいいと思います。（AAPLは2011年8月にスティーブ・ジョブズからティム・クックへCEOが代わりました）

長くなりそうなので、今回はここまでとさせていただきます！
今後、Marketsmithの用語解説や使い方などを記事にしてシリーズ化していく予定です！　
「ここを解説してほしい！」とか「この使い方どうしてる？」といったMarketSmithについての疑問点や気になる点いただけましたら、その内容からどんどん記事にしていこうと考えておりますので、Twitterやコメント欄の方でご要望いただけますと幸いです😊