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【多発性子宮筋腫のあとしまつ】④痛い!痛い!痛い!痛いんじゃぼけえええええ!

今回の記事は、お世話になった医療従事者の皆さんに対する暴言のように思われるかもしれません。罵倒語が苦手な方、冗談が通じない方、美しいものだけ見て生きていたい方はご遠慮いただいた方がいいでしょう。
ですが、これがUAEの真実です!


(1)手術直後からそれは始まった!!!!!


「はい、これで終わり!」
そう手術を執刀してくれた先生に言われたら、全身麻酔されているわけでもないし、手術をしてくれたお礼を言うべきでしょう。
ですが、私は言えませんでした。
なぜか。

手術が終わると同時に、とんでもない痛みが襲ってきていたからです!

痛みの種類としては生理痛と同じ。生理痛と同じということは陣痛と同じなのでしょうか、出産経験のない私には分かりません。
ですが、子宮を内側からハンマーで殴りつけるような激しい痛みが、ズドゥゥゥン・・・・・・!ズドゥゥゥン・・・・・・!としています。

手術終了と同時に看護師さんが私を取り囲み、
「はい、身体の下のタオルどけますよ〜」
「これ外しますからね、ちょっと身体動かして下さいね〜」
「あ、ねえ、これどうしよっか、こうしちゃう?」
と実に手際よく作業を進めていくのですが、
正直、私は
「うるせえええええええええ、お前ら全員うるせええええええええええええ!チェーンソーで一回転して全員ぶっっ殺したろかああああああああああ!」
と思っていました。

ストレッチャーに移されて、病室に移動、病室のベッドに寝なければいけないのですが、すべての振動、音が痛い。
とにかく周りから離れて1人にして欲しい。コールドスリープマシーンのようなカプセルの中に入れて、私をそのままそっとしておいて欲しい、そう思うくらいの痛みです。

あんなに手術中は余裕をぶっこいていたのに、痛みで全身汗だくになっていたことに気付きました。

(2)1分が1時間に感じられる痛みが止まらない


この辺記憶が少し曖昧なので、正確な情報ではないかもしれません。
病室に移動してからは点滴が続けられます。両腕に点滴の針を着けられ、抗生剤と痛み止めを同時に注入されていきます。

が、この痛み止め、たいして効かない。うなり声が出る痛みが、うなり声出さずに痛みの中朦朧と意識を失う程度にしかなりません。
ただし、片方の点滴の針が空けば、麻薬を点滴してもらえます。

麻薬!!半グレ!極道!!邪悪なマフィア!
と思われるかもしれませんが、痛み止めとして麻薬を使うのは珍しいことではありません。
友人が膵臓を悪くして入院していたときに、「モルヒネ、あれはたまらなく気持ちいい、もう実は痛くないのに痛いってウソついて追加でモルヒネ出してもらっちゃうレベル」と言っていたので、正直私は痛み止めの麻薬を使うのを楽しみにしていました。
しかも、点滴にボタンが付いていて、ボタンを押すと麻薬がマシマシで落ちてくるんです。「頸動脈患者管理鎮痛」(IV-PCA)というシステムです。
そんなんめっちゃ押すやんなあ!と術前は企んでおりました。

が、もはやいつ麻薬が装着されたのかも分からないし、ボタンについての説明もないままただただ猛烈な痛みに汗だくで耐え続けるばかりです。
どれくらい痛かったって、スマホ中毒でツイ廃の私が、月曜の朝から火曜の夜まで携帯充電しなくても充電切れなかったって説明で分かってもらえるんじゃないでしょうか。

とにかく痛い、死ぬほど痛い。
子宮の中でとんでもない戦が繰り広げられている。いつ終わるんだ、大塩平八郎の乱程度で終わってくれればいいけれど、応仁の乱だったらどうしよう、そんなことを考える余裕もなく、ただただ耐えるのみ。
だから全然時間が経過しないんですよ。時計を確認することすらできなかったので、当時の私はもうすでに何日か経過したような気がしていましたが、実際はまだ夜すら明けていません。

術後は同室に1人しかいない部屋にいたのですが、その人は翌日に手術を控えていたようで、術前の検査やら確認やらで夜中にしょっちゅう看護師さんがやってきます。
そのたびに私は、
「うるせええええええええええええ!お前らの会話、うるせええええええええええええええええええ!腹に響くんじゃボケナス、筆談で話せ、ボディランゲージ活用しろ、大体お前の声、谷山浩子にそっくりすぎなんじゃ、コココココココココココ!!!!!!!!!!!」
と思っていました。

個室に移動させてくれと申し出ようかと、何回も思いました。高いんですけどね。高いから結局言わなかったんですけどね。

(3)翌日も痛い!痛い!!痛い!!!!!殺す気か!!!


激しい痛みに耐え、麻薬で朦朧としていると時間の間隔がなくなっていきます。私の中ではすでに手術から数日経っているような気がしていましたが、まだ手術の翌日です。

この頃には麻薬のボタンを押すことを覚え、ホリコマンダー並に連打していました。ボタン押すと、麻薬が落ちてくる音がして痛みがスウウウっと消えていくんです。そうするとウトウト眠ることができます。
でも、すぐにまた痛みで目が覚めます。長くても2時間程度しか寝られません。

痛みの種類は生理痛と同じですが、正直、常に子宮を屈強な男性にぶん殴られているような衝撃があります。生理痛★なんて言葉では表現しきれません。
ただ、私は長年ピルを飲んでいたので、生理痛とは無縁でした。もともと生理痛が酷く、学生の頃はしょっちゅうぶっ倒れていたのですが、ピルを服用してからはそんな痛みとはバイバイしていたので、なんとも懐かしい痛みだわずっと前に忘れていた。

うっかり手術前日に生理が来てしまったことは不運でした。自分自身で「痛い」と思っても、看護師さんに「痛い」と訴えても、
それは生理痛の痛みもあるのではないか? 生理だから仕方ないのでは??
というエクスキューズが用意されてしまうのです。

今から思えば、生理が原因だろうと手術が原因だろうと、痛いのは痛いんだから痛みに対応する処置を行えばいいんですが、なんとなく「生理だからしゃーない」空気ができあがっていたのも事実です。

手術当日の夕飯から食事は許可されていたのですが、食事なんて見たくもない状態でした。結局、初めての食事を摂るのは手術の翌日の夜。丸2日、食べるの大好きな私が食事を拒否するほどの痛みだったということです。


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