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月百姿 常にこそ曇もいとえ今宵こそおもうは月の光なりけり 玄以

前田玄以は豊臣政権の五奉行として主に公家や宗教関連を補佐した。関ヶ原では大坂城にて中立的な態度を取ったことが家康に評価され、丹波亀山5万石の本領を安堵された。題名は玄以が秀吉より京都所司代に任じられた際の京都聚楽第で読まれた歌、その後の秀次事件に始まる政権末期の暗さを前に月夜のうたた寝している場面。

玄以の着衣には正面摺りと空摺りが施されており、摺りもよく当時の技巧を楽しませてくれる。

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