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生きる道を自らの生き様で見せていく −人生そのものが音楽になっていく中で見えたモノ

埼玉県を拠点に東京・新潟・福島・仙台を中心に活動するシンガーソングライター岩船ひろきさん。自身の音楽活動を通して今見えている世界、岩室に対する思いを伺った。

―新潟に初めて来たのは、いつですか?

2011年に平田さんが主催したイベントに誘ってもらったことが最初のきっかけでした。初めての土地なのに「新潟にはない音楽ですね」とCDを買ってくださった方がいて、単純に嬉しかったんです。

―そして古町音楽祭へと繋がっていくわけですね?

平田さんと一緒に新潟の音楽シーンを切り開くなかで、2012年の古町音楽祭でグランプリを受賞。この経験が自信となって、2013年末にはスガシカオさんのオープニングアクトに応募しました。「とにかく曲が良かったから」と抜擢してくださいました。楽曲のセンスは誰にも負けない自信がありますが、評価が伴わないとただの過信になることもあります。こうした経験が、より一層自分の自信に繋がっていきました。

―今の岩船さんにとってのテーマはなんでしょう?

生きるっていうことを自分の生き様で見せていくことですかね。頑張れっていう応援歌は、実際に頑張っている人が歌うからこそ、応援歌になると思うんです。そうやって自分の背中を見せることがメッセージであり、今の自分だから伝えられることかなと思います。

主催側の熱量に惹かれて

―岩室についての印象はありますか?

この前、温泉響のあとに田植えが終わって散歩をしたんです。地図にセブンって書いてあるからセブンイレブンかと思っていったら、「スナック セブン」だったなんてこともありました。その帰り道、「いわむろや」を初めて裏側から見たのですが、田んぼの中に、青空やいわむろやのガラス面に描かれている虹が映っている光景がすごくきれいで「ビューポイント発見!」と興奮してしまいました。岩室に対する好きだなぁといった感情が広がっていく瞬間でしたね。

―今後、いわむロックにはどのような形で関わっていきたいですか?

最初は「フェスって手作りでこんなに作れるんだ!」と驚きました。挑戦もしやすいし、チャレンジが結果として見えてくるのは面白いですよね。しかもその熱量がどんどん大きくなっている。そういう姿勢って格好良いし、面白そうだなと。平田さんも小倉さんも、いわむロックに関わる人が頑張っているのをみているからこそ、「自分が持てる知識や技術をここに注ぎたい!」と思います。僕が他の土地で見てきたことを生かせる部分があると思います。できることは積極的に意見を出して、一緒にいわむロックを作っていきたいです。

▲2017年開催のいわむロックにてシュウゴさんとのコラボ (撮影・片桐悠太)

取材・文:長谷川円香

※当記事は、2018年に作成したいわむロックFESTIVALと岩室温泉紹介冊子【on-magazine】より抜粋しています。アーティストの考えや目指す方向性は変わっている可能性があります。ご了承ください。


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