情報化投資

投資の評価方法についてのメモ

(1)NPV法:Net Present Value:正味現在価値

将来的に回収できる利益の現在価値(PV)を求め、投資額と比較する方法。

投資額を95万、割引率を1%、1年後の回収額を100万円とすると、1年後の回収額100万円のPVは100万円÷1.01≒99万。投資効果は99万−95万=4万となる。

割引率は将来を起点として現在を考える時に使うものであり、未来のお金より現在のお金の方が価値が高いので、現在価値の方が小さい数字になる。上の例では1年後の100万円は現在の99万円と同じ価値という意味。2年前(3年前)の回収額から換算する場合は割引率の2乗(3乗)で割る。

   

(2)IRR法:Internal Rate of Return:内部収益率

投資額と回収額が等しくなる収益率(IRR)を求めて投資効果を測る方法。IRRが大きい数字ほど投資効果が高い。

投資額を95万、1年後の回収額を100万円とすると、100÷(1+A)=95。A≒0.053 つまり IRRは5.3%となる。

ちなみに、投資額が90万で同じ回収額であれば、100÷(1+B)=90となり、B≒0.111 つまり IRRは11.1%となる。

投資効果が大きい方がIRRが大きい数字になっている。


(3)PBP法:Pay Back Period:回収期間

投資回収までの期間(PBP)で評価する方法。PBPが短いほど投資効果が高い。

投資額を100万として、A案が1年目50万、2年目30万、3年目20万、4年目100万。B案が1年目80万、2年目20万、3年目10万、4年目5万だとすると、A案のPBPは3年、B案のPBPは2年となるため、B案の投資効果が高いことになる。

回収額の総額を見た場合に逆転するケースもあり注意が必要。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?